「ツタロックDIG LIVE Vol.8」が、2021年11月6日に東京・TSUTAYA O-EASTにて開催される。

今、チェックしておきたい次世代のシーンの主役を集結させる「ツタロックDIG」。2021年は全10組が出演。今まで以上に規模を大きくし、新型コロナウィルス感染拡大防止対策のためキャパシティを減らした上でガイドラインに沿った形で有観客で開催する。Rolling Stone Japanでは、本イベントに出演する10組へのインタビューを敢行。それぞれのバンドの結成やイベントに対する意気込みを掲載していく。

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2017年結成、東京都内を拠点に活動中の3ピースバンド・リュックと添い寝ごはんが、2021年11月2日(火)に今年2作目となるデジタルシングル「東京少女」をリリースする。2019 年「Eggs」の再生アーティストランキング1位を獲得、「RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」で優勝、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」に出場を果たすと、2020年1stフルアルバム『neo neo』でメジャーデビュー。瑞々しい感性を綴った歌詞を爽やかでポップなメロディとサウンドに乗せて歌う、今最も注目される新世代バンドだ。

バンド結成の経緯から、気になるバンド名の由来、11月6日にTSUTAYA O-EASTで開催される「ツタロック DIG LIVE Vol.8」への意気込みなどをメンバー全員に聞いた。





―まず、バンド結成の経緯を教えてください。

松本ユウ(Vo.Gt):高校時代に、軽音楽部の中で結成しました。

堂免英敬(Ba):最初、僕とユウが本入部する前から一緒にやろうっていう話をしていたんです。それで軽音楽部の夏合宿に参加したときに、最終日の発表会でユウが歌っているのを見たドラムの宮澤さんが「いい声だね」って言って。「だったらこの3人で組もうよ」っていう話になりました。

松本:合宿にコーチがいて、レベル別にバンドを組ませて、それぞれに課題曲を与えていたんです。僕がそのバンドで最初にやったのが、ストレイテナーさんの「Melodic Storm」でした。

―それはこの3人でやったわけではなくて?

松本:僕は違う人と組んでいて、ミヤさんとヒデは同じバンドだったよね?

宮澤あかり(Dr):たまたま、同じバンドになったんです。

―堂免さんと宮澤さんのバンドは何を演奏したんですか。

宮澤:相川七瀬さんの「夢見る少女じゃいられない」です。

―課題曲の幅が広いですね(笑)。そこで、お互いが良いなと思って結成したわけですね。松本さんと堂免さんは入部前からもともと仲が良かったんですか。

松本:仮入部期間のときに、全パートを観に行ったんですけど、最初ヒデのことを先輩だと思っていたんですよ。最初から上手いしめちゃくちゃ貫禄があって、「なんか怖い先輩がいるな」っていう感じだったんです(笑)。それでいざ入部したら同い年なことが発覚したんですけど。

堂免:中3からベースをやっていたこともあって、ちょっと心の余裕はありました(笑)。

―3人で組むことになったときに、どんな音楽の話をしたんですか?

松本:当時ハマっていたのが、go!go!vanillasさんでした。それと、みんなルーツが似ていて、星野源さんとかを聴いていたので、そのあたりで話があったんだと思います。

―さんざん訊かれていると思うんですけど、「リュックと添い寝ごはん」というバンド名はどこからきてるんですか?

宮澤:それこそ合宿のときに、「添い寝」という言葉を意味もなくよく発していたんです。それで、合宿の帰りのバスが出ちゃうから急いでごはんを食べなきゃいけないっていう状況のときに、リュックを背負いながらごはんを食べていて。その単語が全部つながった感じです。

松本:たぶん、「語呂がいいからこれでいいじゃん」みたいな高校生のノリで、こうなってます。なんかしっくりきちゃったという。

―これはこの先もずっと説明していかざるを得ないですよね。

松本:はい、宿命ですね(笑)。

―初めてライブをやったのはいつですか?

松本:初ライブは、軽音楽部がみんな出る大会でした。10分間の持ち時間で、2曲やったんですけど、そのうち1曲はオリジナル曲をやりました。

―その曲は、発表されているのでしょうか。

松本:いや、僕らの中で封印されています(笑)。

堂免・宮澤:ははははは(笑)。

松本:ちょっと、恥ずかしいし、世に出せるものではなかったので。

―曲は全部松本さんが書いているんですよね。

松本:そうです。弾き語りとかゼロイチの部分を作って、バンドで肉付けしていく感じです。



―昨年12月9日に1stフルアルバム『neo neo』でメジャーデビューしていますが、バンドをやって生きていこうと思ったのはどんなきっかけだったんですか。

松本:みんな、ターニングポイントってそれぞれ違うかもしれないです。ヒデさんはロッキン(「RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」で優勝)がデカいんだよね?

堂免:そうですね。1つスイッチを切り替える大きな出来事だったと思います。それまでは、わりと部活動の延長みたいな雰囲気はあったんですけど、そこから本気で「これで食っていくぞ」ってなったのは、優勝した瞬間だったと思います。

宮澤:自分は、もともとプロになりたいっていう気持ちがあったわけではないんですけど、ロッキンのこともありますし、「Eggs」の音源だったりとか、いろいろな積み重ねで、「これからやっていけるんじゃないかな」って、じわじわ思うようになりました。

松本:僕は中学の頃、星野源さん、SAKEROCKとかいろんな音楽から影響を受けてミュージシャンになりたいって思いました。それは本当に漠然とした夢だったんですけど、活動していくうちに日に日に現実味をおびてきた感じです。不安もあったんですけど、いろんな人に曲を聴いてもらったりして、だんだん自信になってきました。

―リュックと添い寝ごはんが他のバンドと違うのはどんなところですか。

松本:僕は、“あたたかみ“が他のバンドとは違う個性になっているんじゃないかなって。ふだんのふざけあってる日常を、音に昇華できていると思います。ライブの空間とかも含めてあたたかいもの、アットホームなものにしたいと思っています。曲を作るときに、情景を思い浮かべながら、こんなときに聴いて欲しいとか、こんなライブにしたいからこういうアレンジにしよう、ということは常に考えています。

堂免:ユウが言った通り、あたたかい音楽というのもバンドの個性ですし、わりと幅広いジャンルのいろんな音楽を自分たちの感性を通して作っているという感じです。1つのアルバムの中でもロックっぽい曲や、ちょっとジャズっぽい曲をやってみたりとか、曲ごとに表情が違うというか。ユウが送ってくれた弾き語りをもとに、「この曲はこういうジャンルのベースを弾きたいな」とか考えながらやっています。

宮澤:本当に、あたたかみは大事にしたいですね。ただ、「仲良しバンドだよね」っていう感じじゃなくて、仲の良さを音楽のあたたかみに変換するような感じです。

松本:そこは僕も同じで、自分たちが音を録るときのこだわりで、そういう仲の良さが出てくればいいなと思っています。



―11月2日に発売されるニューシングル『東京少女』について訊かせてください。タイトル曲「東京少女」は歪んだギターリフと弾むリズムで、曲が始まってすぐに心を掴まれる印象です。どんなときにできた曲ですか。

松本:この曲は、高校3年の夏大会用に作った曲です。当時は、20歳への願望や不安といった一方的な感情だけを曲にしていたんですけど、20歳になってからもう一度この曲を聴いて、今の気持ちを織り交ぜたり、20歳から見る当時作った曲という目線でも書けたと思っています。タイトルは抽象的な表現なんですけど、これは本当に自分のことを歌っている曲で、「東京少女=自分」なんです。



―高校を卒業して、今年20歳になったばかりですよね。曲を書いたときの自分と今の自分が作る曲は違うものですか?

松本:全然違いますね。当時作っていた「東京少女」よりも曲のアレンジをガッツリしていて。2番のAメロなんかは、メロもコードも違う感じだったので、そこはちゃんと今の自分を落とし込めたと思います。この曲は高校時代に大会でもやったり、学校の中でレコーディングして、CDにして文化祭で配布したりもしていました。

宮澤:大会用に作った思い出深い曲ったんですけど、そこにアレンジが加わってさらにパワーアップしています。高校のときのことも思い出すし、今になって新しい感情で向き合える曲で、歌詞も曲もグレードアップして、自分たちも成長したなっていう思いがあります。

堂免:高校時代にもとができていたということもあって、その頃の自分たちも大事にしつつ、今の気持ちも上手い具合に混ぜられたかなっていう印象です。



―カップリング曲「ふたり暮らし」は、掛け声のカウントで口笛から始まるフォーキーな曲ですね。この曲にはさきほどおっしゃっていた、バンドの仲の良さが音に表れている気がします。

松本:ああ、よかったです(笑)。この曲は、幸せを詰め込んだというか、僕が素敵だなと思う日常の風景を歌詞に起こした感じです。サウンド面では、「ロリポップ」のオマージュをイメージして作りました。

―歌詞は、さりげないプロポーズみたいにも思えます。

松本:そうですね。この曲は、抽象的な「東京少女」とは反対に主人公が明確にいて、その主人公が思う相手への想いをリアルに書いています。「東京少女」にも「ふたり暮らし」にも、どちらも根底には「不安」があるんです。不安なんだけど、「でも大丈夫」っていうところが、この2曲に共通している部分ですね。「ふたり暮らし」の歌詞〈いつでも真面目な君も いつかはだらしなくなる そこに愛があると思うよ〉が、この曲で一番伝えたいメッセージです。

―「不安」が表現として常に付きまとっている?

松本:たしかに、どの曲にも常にあると思います。たぶん、僕の人生観的にも、幸せでもその裏には絶対不安があって、逆に不安のときはその裏には幸せがあるという気持ちなので、それが曲に表れていると思います。不安に思えるっていうことは、何か変わるチャンスかもしれないし、新しいものが生まれる可能性がないと、不安にはならないと思うので。それってすごく幸せなことだなって思います。

堂免:この曲は、本当に普段の自分たちの仲が良い感じが録る段階から出ていて、作っていてすごく楽しかったです。どちらかというとオフモードで、良い感じでゆるくレコーディングできたと思います。

松本:「東京少女」を録った後に、そのままのバンド形態でこの曲も録ろうと思っていたので、最初はクリックを聴いて「やるぞ」っていう空気感でやっていたんです。でも、録ったものを聴いたときに、みんな固い感じがしたんですよね。それで、急遽僕がアコギに持ち替えて、みんなラフな感じで、照明も暗くして、野外の森の中で椅子に座りながら演奏するようなテンション感で録れました。

宮澤:このとき、カチッとした曲にならないように、クリックを聴いていたのは私だけで、それにみんなが合わせて演奏したのが、良い感じでゆるく、あたたかい雰囲気が出た要因になったんじゃないかと思います。

―ゆるくてあたたかい音にするとなると、ドラムの音って重要だと思うのですが、どんな工夫がありましたか。

宮澤:今回、ドラムのテックさんに入っていただいて相談しながら音作りしました。打ち込みじゃない、生で叩いている感じを出したかったというのが一番でした。



―7月にリリースされた「くだらないまま」は初のタイアップ曲として「明治エッセルスーパーカップ」WEB CMに起用されていますね。

松本:これは嬉しかったですし、驚きました。スーパーカップは僕が一番食べてるアイスだったので、本当にビックリしました(笑)。

―CM用に曲を書き下したそうですが、「こういうワードを入れてください」みたいなことはあったんですか?

松本:いや、そういうのが全くなくて、「リュックと添い寝ごはんさんのありのままを曲にしてください」って言われました。だから、逆に「タイアップってこういう感じなんだ!?」って思いました。本当に僕ららしくできた曲です。

堂免:自分たちの音と、テーマが合致していて、すごくのびのびできた曲です。

宮澤:私もすごく好きな曲なんですけど、サビに出てくる〈日々の中に小さな幸せ〉っていう歌詞が、スーパーカップのイメージと合ってると思いますし、初めてのタイアップがスーパーカップで良かったなって思います(笑)。

堂免:それは本当に思う。

松本:のびのびやらせてもらいました。



―11月6日にはTSUTAYA O-EAST「ツタロック DIG LIVE Vol.8」に出演しますが、「MASSIVE STAGE」トップの出番ですね。どんなライブを見せたいですか?

宮澤:いろんなバンドさんが出る中でのトッパーをやらせていただくので盛り上げていきたいという気持ちがありますし、私たちを初めて見る方も多いと思うので、そういう人たちにも届いてほしいです。

堂免:個人的に、TSUTAYA O-EASTにはお客さんとして何度も観にいったことがあって、いつかは出たいと思っていた会場なので、お話をいただいたときすごく嬉しかったです。そんな中で、「MASSIVE STAGE」のトップをやらせていただけるということで、その後のバンドさんも含めて、良い一日の始まりにできるようにがんばりたいと思います。

松本:この日に来るお客さんは、僕らの音源は聴いたことがあるけど、ライブは初めてという人がほとんどなんじゃないかと思っています。そのお客さんたち全員にあたたかな空間を体感してもらいたいので、今すごく気合が入っています。それと、11月21日に恵比寿リキッドルームでワンマンライブ(東名阪ツアー〈リュックと添い寝ごはん 東京少女リリースツアー"girl"〉のファイナル)をやるんですけど、「ツタロック」に来たお客さんが全員そこに来てくれるぐらいの気持ちで、他のバンドとは違う素敵な空間を届けたいと思います。

―では最後に、それぞれ今後の目標や夢があれば教えてください。

堂免:僕らは、ライブでずっと目標にしていることがあって。それは、アットホームでみんながフラッと遊びに来れるような空間を作りたいということなんです。その目標に少しでも近いライブができたらいいなと思っています。それと、いつか野外ステージでのワンマンライブを実現したいです。

宮澤:これからも成長し続けて、野外ステージが似合うバンドになりたいです。それと、もう無くなってしまうライブハウスがあるんですけど、今後もそういうライブハウスが増えて来ちゃうのかなって思うと悲しいので、ライブハウスにもどんどん出演していきたいと思います。

松本:ライブハウスでも大きいステージでも、どんなところでもあたたかな、アットホームな空間を常に作り続けていたいです。それと、森の中でライブをしたり、銭湯でライブをしてみたり、いろんな変わった場所でライブをやってみたいですね。


<ライブ情報>

「ツタロックDIG LIVE Vol.8」

2021年11月6日(土)東京・TSUTAYA O-EAST
時間:OPEN 12:30 / START 13:15 / CLOSE 20:00 ※変更可能性あり
主催・企画:CCCミュージックラボ株式会社
制作:株式会社シブヤテレビジョン
協力:Rolling Stone Japan
協賛:eggs
問い合わせ:TSUTAYA O-EAST 03-5458-4681
公式HP:http://tsutaya.jp/dig_8/
出演者:藍色アポロ / COWCITY CLUB BAND / the quiet room / 時速36km / バイリンジボーイ / マルシィ / bokula. / ヤングスキニー / reGretGirl / リュックと添い寝ごはん(※50音順)
【一般発売(10月16日10時〜)】
イープラス専用URL:https://eplus.jp/tsutarockdig/
ぴあ専用URL:https://t.pia.jp Pコード:205-949
ローソンチケット専用URL:https://l-tike.com/order/?gLcode=70613 Lコード:70613
※ご購入の際は、専用URLで詳細をご確認ください。
※申込枚数制限:お1人様2枚まで
【本公演の新型コロナウイルス感染拡大防止対策について】
ご来場のお客様に以下のご理解・ご協力をお願いさせていただきます。
①本イベントは政府及び行政からのガイドラインを遵守し、定員を通常キャパシティの半分以下とさせていただきます。
②ご来場の際は、マスクの着用をお願いいたします。マスクをご着用いただけないお客様はイベントご参加をお断りさせていただきます。
③入場時に検温を実施いたします。37.5度以上、または37.5度未満でも平熱より高い場合、発熱の有無に関わらず体調不良の症状がみられる場合は入場をお断りします。
④手指消毒をした上でご入場お願いいたします。
⑤公演中の来場者同士の接触はお控えください。
⑥場内における大声での歓声・声援はお控えください。
⑦お客様同士十分な間隔を確保してください。
⑧身近な人に感染の疑いがある場合、入場の自粛をお願いいたします。
⑨ご来場のお客様には新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)インストールを推奨させていただいております。
上記の事をお守りいただけない、周囲の方に迷惑となる行為を働かれる場合は、ほかのお客様の安全確保の為、ご退場いただく場合がございます。
また、運営スタッフ一同以下を遵守いたします。
①マスク着用の義務付け
②小まめな手指消毒
③施設の清掃を徹底
④場内の換気に努める
⑤対面販売時、飛沫防止対策の為ビニールなどで間を遮断

「リュックと添い寝ごはん 東京少女リリースツアー"girl"」

2021年11月2日(火)愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO​
時間:OPEN 17:00 / START 18:00
2021年11月3日(水)大阪・UMEDA CLUB QUATTRO​
時間:OPEN 17:00 / START 18:00
2021年11月21日(日)東京・LIQUIDROOM
時間:OPEN 17:00 / START 18:00
料金:前売 3500円(税込)※全自由 / 未就学児入場不可 / 全会場ドリンク代別途必要​

<リリース情報>

リュックと添い寝ごはん
配信限定シングル『東京少女』

配信日:2021年11月2日(火)
=収録曲=
1. 東京少女 2. ふたり暮らし
https://members.speedstarrecords.com/product/34651

リュックと添い寝ごはん Official HP:https://sleeping-rices.com/