求人おきなわ(那覇市)は19日、2016年度に週刊求人誌「アグレ」に掲載した求人広告の賃金を集計した平均賃金データを発表した。沖縄県内の求人倍率が1倍を超える中、7割超の職種で平均月給、時給が上昇するなど待遇面でも一定の改善が見られ、平均時給は800円を超えた。

 求人おきなわ営業部の屋比久和麻係長は「最低賃金の引き上げ幅も大きかったが、人材の取り合いから賃金を上げて採用せざるをえない状況になっている」と企業にとって採用難が進んでいる状況を指摘した。「大型ホテル開業やセブン―イレブンなど県外からの進出が控え、今後も求人件数は高い水準で推移するだろう」と分析した。

 16年4月〜17年3月に発行された「アグレ」から毎月1冊を抽出し、職種別、業種別、雇用形態別に平均月給・時給のデータや分布を調査した。集計対象の求人広告は2万274件で、15年度に比べ1246件少なかった。

 募集時賃金を地域別に見ると、那覇市が月給17万2947円、時給827円、南部地区(那覇市を除く浦添市・西原以南)が月給16万4460円、時給830円、中北部地区が月給16万7117円、時給823円で、各地域ともそれぞれ前年度より上昇した。

 平均月給の分布は「15万〜19万円」の範囲に全体の65・3%が収まり、同じ範囲が前年度比12・6ポイント増加するなど、全体的に上方移行が見られた。

 平均賃金の分布は、16年10月に県の最低賃金が693円から714円に上がったことで「600〜700円」は全体の1・7%に減少。「700〜800円」が38・2%と最も多い層だが、割合は前年度に比べて4・4ポイント減少し「800〜900円」が5・9ポイント増の28・4%、「900〜千円」が1・8ポイント増の14・5%、「千〜1100円」が2・0ポイント増の10・0%など押し上げられた。

 求人おきなわは調査結果を「平均賃金データ2017」として冊子にまとめ、教育機関などに配布する。問い合わせは(電話)098(862)2490。