【南大東で金良孝矢】台風5号の接近に伴い、生活物資を運搬する貨客船が南北大東村に7月25日以降入港していないことから、村内のスーパーでは乳製品やパン、野菜などが品薄となっている。一方、大東島地方には最近まとまった雨が降っておらず、サトウキビが枯れかかっており、農家からは雨に期待する声も上がる。

 南大東村では3日、強い風が吹き、高い波が岸壁に打ち付けた。時折雨も降っていた。貨客船「だいとう」は台風5号が“迷走”を続け波が荒れたことから、7月28日と8月2日の入港を延期した。南大東村港湾業務課によると、次回入港予定の5日も入港できない見通しで、その後は9日になる見込み。琉球エアーコミューター(RAC)は3日、那覇から食料などを積んだ臨時便の南北大東への運航も実施した。

 南大東村のJAおきなわAコープ南大東店では夕方、飛行機の臨時便で運ばれた牛乳やパンが店内に並べられると、多くの村民らが買い求めていた。3歳と1歳の息子と来ていた主婦の我那覇美咲さん(26)は「子どもが牛乳を欲しがるので買いに来た。台風で食材が少なくなるのは困る。早く過ぎ去ってほしい」と願った。

 農家の池田岳志さん(39)は「台風が被害をもたらすのは怖いが、雨は降ってほしい」と複雑な面持ちで話していた。