南カリフォルニアには日本全国の約40の県人会がある。それらは各都道府県の県人会支部というものではなく、それぞれが独立したものとなっている。6月から8月にかけては、どの県人会もピクニックのシーズンである。この時季、南カリフォルニアは雨は一切降らない晴天が続く。7月16日、北米沖縄県人会もロサンゼルスの隣接都市ローズミード市のウイッティアー・ナロー公園で恒例のピクニックを行い、約500人が参加した。

 1909年に北米沖縄県人会が設立され、今年で108年を迎えた。ピクニックは開催場所は違えども、連綿と続けられてきている。会員同士の親睦、近況報告、故郷の話などを語り合う場となっている。

 今年、特に目立ったことは、若者らの参加者が多く見られたことだ。彼らは4世5世と呼ばれる世代。笑顔でボランティア活動に励む者や沖縄芸能にいそしみ三線を奏でる者、舞踊をあでやかに舞う者もいた。岩崎カンナさんによるストリート・ダンス、子どもたちによるハワイアン・ダンスははつらつとしていて、参加者を幸せな気持ちにさせていた。

 三線演奏では、沖縄に1年間、県費留学したジョセフ・神谷さんが習いたての民謡の数々を披露し、教師免許を取得した新垣有紀さん(24)がプロに近い演奏をし、注目を集めていた。また、琉球國祭り太鼓の勇ましい太鼓の響きが辺りにこだまして、一段と活気づいていた。

 今年高校を卒業し、大学に進学する9人の成績優秀者に奨学金が授与された。奨学金には「今後の勉学の一部にしてほしい」との資金提供者の願いが込められている。これもピクニックの重要なイベントとなっている。

 これまで司会役はベテランに一任されてきたが、今年、抜てきされたのは若手のミシェル・ヤマシロさん(27)。英語でのトークが主だが、時折、日本語、ウチナーグチを交えて従姉妹と2人で、笑顔で終始ユーモアを交えて和やかに司会役を全うして、好評を得ていた。

 ゲームも行われ、水入り風船投げ、綱引き、玉入れ、幼児の徒競走は日本での運動会を思い出させる。汗だくになって愉快に遊び、かき氷にむしゃぶりつく子どもたちを見ていると、何ともほほ笑ましい。最後は老いも若きも輪になってエイサーを踊って締めくくった。(当銘貞夫通信員)