全日本空輸(ANA)が那覇空港を拠点に貨物専用機で実施している国際貨物ハブ事業について、4月の1カ月間全便運休となることが26日、関係者の話で分かった。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の影響で、国際線に従事する外国人の派遣パイロットが確保できなくなったことが原因という。5月以降の運航は未定。3月末までは週50便が運航している。

 ANAカーゴの沖縄統括支店は「(運休を)検討はしているが、現時点で決まっていない。社として発表した情報ではない」とコメントした。関係者によると、ANAの国際路線はパイロット派遣会社を通じ、オーストラリアやニュージーランドなどの外国人パイロットが多く従事している。これらの国で外国への出国制限が講じられたことで、パイロットの確保に支障を来しているという。

 一方で、県によると、航空会社のコンテナスペースを借り上げて輸出企業に提供する県の事業で、精肉や青果を中心とした食料品や機械類などが沖縄から輸出されている。沖縄発着の輸出入品は4月以降、東京の羽田空港と成田空港を経由して海外に運ぶ対応が検討されているが、到着までの時間が延びるなど一定の影響が出そうだ。

 県アジア経済戦略課の仲栄真均課長は「県のコンテナ事業を活用した輸出は年々増加しており、ANAの貨物便の全便運休は痛い。東京経由の輸出に一括交付金が活用できないか、国と早急に調整したい」と対応策を説明した。