主演の伊原剛志さんが着用したノリ漁師の衣装、小道具などが並ぶ=佐賀市柳町の旧古賀銀行

 ロングラン上映が続く映画「ら・かんぱねら」の撮影で使用された衣装や小道具などが、佐賀市柳町の市歴史民俗館・旧古賀銀行で展示されている。俳優たちの熱演や名場面を思い起こさせる約40点が並び、佐賀を舞台にした映画の世界に来場者をいざなう。入場無料。

 映画のヒットを受けて佐賀市が企画し、「映画を支援する会」が協力した。有明海のノリ漁師を主人公にした映画は県内各地で撮影され、ロケ地の一つである旧古賀銀行内の浪漫座は、現在も映画のツアーなどで多くの人が訪れている。

 伊原剛志さん演じる主人公の徳田時生と、緒形敦さん扮(ふん)する息子の優斗が将来について話す重要なシーンに登場する風車や、胸元にムツゴロウがデザインされた時生のノリ漁師の衣装を展示。南果歩さんが好演した時生の妻奈々子が楽譜を手書きしたカレンダーやピアノ教室の看板、出演者のサインなども並んでいる。

 映画のポスターを描いた絵看板も目を引く。2月に秋田県で開催された「あきた十文字映画祭」に映画が出品された際に、絵看板を毎年手がけている佐々木喜代治さん(86)=秋田県横手市=が制作し、会場に飾られた。時生がピアノを弾く様子を、柔らかいタッチと色使いで描いている。

 市歴史民俗館の久光俊一副館長は「一つ一つ思いが込められた衣装や小道具を通して、各場面を思い出しながら楽しんで見てほしい」と話す。年末まで展示する予定。午前9時から午後5時まで。月曜休館(祝日の場合は翌日)。

 映画は佐賀市のイオンシネマ佐賀大和をはじめ、全国で上映している。(坂本有佐)