中尾社長の話に真剣に耳を傾ける生徒ら=佐賀市の県立美術館

 佐賀新聞社の中尾清一郎社長(57)は10日、佐賀市の県立美術館で母校の佐賀大附属中の2年生に向けて講演した。演題は「『附中生』のための進路のヒント」。自身の経験を基に話し、生徒や保護者に向け、さまざまなメッセージを送った。

 中尾社長は、高校や大学受験では「英語が肝。受験にはテクニックがあることを知ってほしい」と強調。また、将来AI(人工知能)に代用される職業があることも紹介し、生徒たちは自分の職業選択について考えた。

 ミュージカル「レ・ミゼラブル」の一部を動画で流し、歌中の英語は中学生でも知っている単語が多いことを紹介した。生徒はオペラも鑑賞し、心の教養となる芸術の素晴らしさに触れた。最後には社長も感銘を受けたという、米アップル共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏のスピーチを全員で見た。

 質疑応答では、生徒からスティーブ・ジョブズ氏が語った「ハングリーであり続け、愚かであり続けよ」の解釈について聞かれ、中尾社長は「現状に甘んじてはいけないという思いが込められているのでは」と回答。また、自分たちが見やすいオペラなどのおすすめについて質問が出ると「映画のオペラ座の怪人」と答えた。

 講演を聴いた辻桜佑さん(13)は進路や職業について「職業のイメージで選ぶのではなく、自分がしたいものを考えたい」とし、「英語は得意ではないが、講演を聞いて英語の重要性を感じた」と振り返った。

 講演会は、各学年の保護者でつくる育友会が実施している「親子ふれあい活動」の一つ。学年ごとに異なるテーマを持ち、2年生は「キャリア」に関する学習を進めている。