教科書や教材を入れたランドセルがずっしりと重くなっている。小学生が背負う重量は、1週間のうち最も重い日で平均6キロになるという。大人の体重で換算すると12〜13キロの荷物を背負う計算になろうか◆ランドセルを購入する時、丈夫さや使いやすさはもちろんだが、何より「軽いもの」を選んだ記憶がある。標準より体が小さい子どもだったこともある。しかし、「軽い」を優先して購入しても、教材で重くなるとあってはどうしたものか戸惑う◆荷物が重くなっている背景には、教科書が分厚くなっていることや副教材の多様化があるという。教科書協会のまとめでは、小学校の教科書のページ数は平成17年度から27年度の10年で34%も増えた。分かりやすさを追求して、記述やレイアウトが工夫された一方、大判化の傾向もある◆背負うことで首や背中に痛みを感じる児童や、車がそばを通る道路では危険だという指摘も。このため、学校によっては宿題に使わない教材を学校に置いて帰る「置き勉」を認めるところもある。文部科学省は今月初め、全国の教育委員会などに重さに配慮するよう求める通知を出した◆雨の日も風の日も、大人なら10キロを超すようなかばんを背負って、会社に通勤するなど考えられない。学校関係者のみなさん、柔軟な取り組みをよろしくお願いします。(丸)