役目を終えた茶わんの供養などを執り行ったちゃわん祭りの神事=有田町赤坂のアリタセラ

 古い町並みと紅葉の中を散策しながら有田焼の買い物を楽しんでもらう「秋の有田陶磁器まつり」が19日、有田町一帯で開幕した。コロナ禍でゴールデンウイークの有田陶器市が中止されたため、地元で有田焼を売り込む久しぶりのイベントとなった。感染防止へ検温所を設けるなど対策を取っており、オンラインでも楽しめる企画を用意した。23日まで。

 アリタセラ(有田焼卸団地)は「有田のちゃわん祭り」を開催。茶わん供養の神事では、役目を終えた茶わんへの感謝とともに、コロナの沈静も祈願した。

 有田焼卸団地協同組合の山本幸三理事長は「開催にこぎ着けほっとしているが、複雑な心境」とコロナ禍が収束していない現状を憂えた。また、アリタセラ内の外壁などのリニューアルに触れながら「来年の有田陶器市ではお披露目できることを強く願う」と、陶器市開催に期待を寄せた。

 陶磁器店が並ぶ内山地区は観光客らが散策しながら掘り出し物を探し、有田磁石場組合事務所では、地元の泉山陶石で作った一輪花入れ展を開催。県陶磁器工業協同組合は、伊万里・有田焼伝統工芸士会の作品を展示販売している。

 オンラインでは、町観光協会が特産品を集めた通年のショッピングサイト「有田産品」を開設。町内の小学生による名所案内の動画なども公開している。(古賀真理子)