唐津焼の陶芸家岸田匡啓さん(33)が、唐津市北波多の草伝社で作陶展を開いている。花器や酒器、食器など、新作を中心に約380点を並べる。作品は販売しており、お茶とお菓子も振る舞う。30日まで。

 岸田さんは静岡県生まれ。2007年に唐津市で修業を始め、09年から同市の陶工川上清美氏に師事。12年に独立し、浜玉町で鳥巣窯を立ち上げた。

 「素材と登り窯の良さを伝えたい」。土や釉薬は窯近くの山から取ったものを使い、登り窯で焼いた作品は、炎の当たり方や灰の付き方でむらができ、器の表面に異なる質感や色が混じり合った複雑な表情が生じる。「紙をイメージした」と話す「紙板皿」は、円盤状にもかかわらず、作品自体に奥行きがある。

 「器を代えれば料理も華やかになる。和食のしっかりした場にも、普段の食卓にも使ってもらい、生活を豊かにしてほしい」と話す。28〜30日は、岸田さんも在廊する。