■健闘たたえ「ありがとう」

 初めて臨んだ夢舞台、甲子園の1塁側アルプススタンドをえんじ色に染めた応援団は、メガホンを掲げて「早稲田」の応援歌を響かせた。第99回全国高校野球選手権大会3日目の10日、第4試合の九州対決。早稲田佐賀は聖心ウルスラ学園(宮崎)に2−5で敗れた。「ありがとう」「よく頑張った」。生徒や保護者たちはかれた声で、あと一歩及ばなかったナインの健闘をたたえた。1面参照 

 中学と高校合わせて生徒約400人と保護者ら約200人、後援会などが集まったアルプススタンド。四回までに5点を奪われ追う展開にもあきらめることはなく、応援歌「紺碧(こんぺき)の空」で選手を後押しした。

 七回裏。連打で無死一、二塁のチャンスをつくると、8番鈴木隆太選手の左前適時打で1点返し、代打の春日井湧選手の内野安打で追加点を挙げた。春日井選手の父洋さん(47)は「期待に応えてくれた。このままの勢いで逆転して」とメガホンを打ち鳴らした。

 新調したチャンス時のテーマ曲も勢いを増す。「勝たんと唐津に帰れんけん」と合唱。東京から駆け付けた作曲者の神俊雄さん(37)は「すっかり生徒たちの曲になっている。曲と一緒に歴史をつくってほしい」。自身もトランペットを鳴らし加勢した。

 応援部のチアリーダー、唐津市出身の3年生、副島杏子さん(18)は「夜遅くまで練習していたのでやってくれるはず。選手の頑張りに応えるためにも一生懸命応援するしかない」と最後まで熱い声援を送った。

 必死の追い上げも届かず、逆転はかなわなかった。野球部1年の内田慶人さん(16)は「先輩たちの勇姿に感動した。お疲れさまと言いたい」とグラウンドを見つめた。