高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球大会(全日本軟式野球連盟、佐賀新聞社を含む全国新聞社事業協議会など主催、日本マクドナルド特別協賛)が11日、東京都のネッツ多摩昭島スタジアムなどで開幕した。13年ぶり8度目の出場となった佐賀県代表の諸富北小クラブ(佐賀市)は、東京都第2代表の新町ライオンズを延長八回タイブレークの末、5−4で破り、初戦を突破した。

 諸富北小は1点を追う延長八回裏、無死満塁のタイブレークから1番平川晴一の中前打で2人が生還し、逆転サヨナラ勝ちした。

 諸富北小クは12日、東京都の府中市民球場で青森県代表の十和田スリースターズと2回戦で対戦する。

▽1回戦 新町ライオンズ(東京第2) 10000201─4 11100002x─5 諸富北小クラブ(佐賀) (延長八回) (新)荒牧−山崎 (諸)平川−下津浦

▽三塁打 平川、岸川(諸)▽二塁打 木村(諸)桐山、中本(新)

■平川、投打に活躍  球場に近い地元チームとの対戦。相手スタンドには大応援団が詰め掛け、完全な敵地ムードだったが、諸富北小クのエース平川晴一が強心臓ぶりを見せた。「自分への応援だと思うようにした」といい、投げて打って走っての活躍で観客席を沈黙させた。

 1番打者で第1打席は三塁打を放ち、内野ゴロの間に生還。三回の第2打席は四球を選び二盗、三盗を決め、得点に結び付けた。「ベンチで相手投手の癖を見抜いた。失敗する気がしなかった」。五回の第3打席もヒットの後に三盗を決めた。

 延長八回は無死満塁から始まるタイブレーク。裏の攻撃の諸富北小クは1点を追う展開となったが、バッターはここまで全打席出塁している平川という最高の巡り合わせ。期待に応え、鮮やかに中前にはじき返し、走者2人がホームを踏んだ。最後は逆転サヨナラの決勝打というヒーローぶりだった。

 投げても得意の速球で連打を許さなかった。「フルカウントで腕の振りが鈍くなったのが反省点。全員野球で次は2点以内に抑えたい」と次を見据えた。