佐賀市の小中一貫校思斉館中学部(川崎智幸校長)で10日、郷土のことを学ぶ「思斉学フィールドワーク」が開かれた。生徒や保護者ら18人が参加し、水をテーマに、地区に残る古い堤防や下水浄化センター(佐賀市)などを訪れ、生まれ育った地域の歴史や汚水を浄化する仕組みなどを学んだ。

 同校が子どもたちに地域のことを知ってもらおうと総合の授業で取り組む「思斉学」の一貫で開いた。

 講師となった、さが水ものがたり館(佐賀市)の荒牧軍司館長から、鍋島藩家老で「治水の神様」といわれる成富兵庫茂安が造った堤防の役割などの話を聞き、実際に残っている堤防を見学した。生徒らは話にうなずいたりメモを取ったり真剣な表情。下水浄化センターでは、有機物を微生物が食べて水をきれいにすることや、浄化処理を終えて最後に出る汚泥は堆肥として使われ循環していることなどを学んだ。

 地域のことをもっと知りたいと参加した同校中学部2年の吉村頼虎さん(13)は「コンクリートがない時代に堤防を造った昔の人は改めてすごいと思った」と感心していた。