勝ち点30で8位の浦和は9日、アウェーで同19で14位の甲府と対戦する(19時・中銀ス)。チームは試合2日前の7日、さいたま市内で非公開練習を実施。5日の大宮戦で14試合ぶりのリーグ出場をスタメンで飾った菊池が決意を新たにした。
 大宮戦は左サイドを主戦場にタッチライン際で何度も果敢に仕掛けた。最大の見せ場は、1―1とされた3分後の後半24分。左からの低くて鋭いクロスが、柏木の勝ち越し点につながった。後半35分まで80分間ピッチを走り回り、浦和移籍後、公式戦8試合目で最長のプレー時間となった。
 何よりも気持ちのこもったプレーが光った。
 ここまで出番がなかったわけではなかったが、天皇杯は2試合とも前半の45分のみで交代した。
 「悔しさが強く残っていたので、どれだけ払拭(ふっしょく)できるか。課題も多く、自分の中で整理して、どれだけプラスに変えられるか。日々信じてやってきて良かった」。
 試合だけではなく練習中のプレーの激しさにも定評がある。決して下を向かず自らと向き合い、この思いを普段から体現したことでチャンスを勝ち取り、結果にもつながった。
 抜てきした堀監督も大宮戦後の会見で「彼は以前からひたむきにトレーニングに励んで、今回も気持ちをすごく感じさせてくれた。彼の、持ち味を出そうという意欲を感じて、チームにいい刺激になればと思った」と起用の狙いを語っていた。
 それでも、満足感は一切ない。「今までより感触はつかめたけど、チームは勝てていないし、自分自身はまだ何も残せていない。続けていくことが大事」。新たな一歩を踏み出した背番号38は、前だけを見ている。