坂東十番札所の東松山市岩殿の岩殿観音(正法寺)で9日、「四万六千日(しまんろくせんにち)」の縁日が行われ、約600メートルの参道に約350個の灯籠がともされ、幻想的な光景が広がった。
 「四万六千日」は、この日に参拝すれば「一生分のご利益がある」とされる。江戸中期から後期には門前町としてにぎわい、今も往時をしのばせる家並みが残っている。かつて縁日には、門前の家々に灯籠がともされたが、戦後はだんだんと少なくなっていた。
 8年前、地元の有志が「地域の魅力を高めよう」と提案、岩殿自治会が「岩殿とうろうまつり」として開催するようになった。灯籠の絵は、桜山小学校の児童たちが描き、住民有志が、灯籠に張った。
 午後6時過ぎ、日暮れとともに地域の人たちが、灯籠のろうそくをともした。参拝に訪れた人たちが、参道をゆっくり歩きながら幻想的な世界を堪能していた。