(埼玉大会 11日・第3日2回戦)

 市浦和は七回、軽部の適時打で勝ち越し。その後も加点し、堅い守りで反撃を許さなかった。栄東は一時リードするも及ばなかった。

 ▽2回戦・南

栄東
000002000|2
10000151×|8
市浦和

■逆転呼ぶ自慢の粘り

 市浦和が自慢の「粘り」を発揮し、Dシード栄東を逆転で破った。OBの鈴木監督は「きつい戦いだった」と振り返るが、弾みのつく勝ち方だ。

 一回に幸先良く先制。六回に逆転されたが、その裏に同点に追い付く拮抗(きっこう)した展開。打線が奮起したのは七回だ。相手投手の球威が落ちたところを見逃さなかった。

 1死一、三塁で打席に立った5番軽部は「(先発の)小原が頑張っているから点を取りたい」と執念の左前打で勝ち越すと、この回6安打を集め計5点を奪い、一気に突き放した。被安打4、2失点で完投したエース小原も「打線が点を取ってくれると信じていた」と八、九回は打者を3人ずつで切って取り、追い上げを許さなかった。

 終盤で見せる勝負強さ―。思い起こせば、1988年の第70回大会。初戦でシード校を下すと、そのままノーシードから埼玉を駆け抜け、初の甲子園でも奇跡的な勝ち方でベスト4まで勝ち進み「ミラクル市高」「さわやか旋風」と高校野球ファンに評されたのが当時の浦和市立だ。記念すべき年。30年前の再現へ、再び風が吹くか。