秋田県羽後町の三輪小学校相撲部が、今月16日に秋田市で開かれた第44回全県学童相撲大会の団体戦で初優勝を飾った。これまで準優勝5回、3位6回と栄冠まであと一歩だっただけに、元校務員で25年間指導に携わる監督の佐藤猛さん(73)の喜びもひとしおだ。「子どもたちが『秋田県一の監督にしたい』と言ってくれた。実現してくれて感謝している」と相好を崩す。

 同校は敷地内に土俵があり、5、6年生の部員男女12人が毎日稽古に励んでいる。佐藤さんは競技経験はないが相撲が好きで、在職中から独学で得た知識を生かし、コーチとして部を支えてきた。監督には16年ほど前に就任し、礼儀やチームワークの大切さを説いてきたという。

 定年退職後も農業の傍ら練習に足を運び、声を張って「どんどん前に出ろ」と気合を入れたり、「よし、頑張った。いい相撲だ」と褒めたりして部員と向き合ってきた。6年の佐藤小夏(ちなつ)さんは「監督は選手に優しくて自分に厳しい人。相撲をよく見て指導してくれる」と信頼を寄せる。