奥州藤原氏第4代・藤原泰衡(1155〜89年)を祭る秋田県大館市二井田の錦神社で1日、泰衡ゆかりの「中尊寺ハス」が一輪咲いた。平泉・中尊寺から、約800年前の種子を開花させたハスを株分けしてもらい、今年4月から神社敷地内で地域住民が大切に育ててきた。住民は「多くの人に見に来てほしい」と話している。

 二井田地区は、平安末期の奥州合戦で平泉から敗走した泰衡が、家臣だった河田次郎に殺害された場所。斬首された泰衡の遺体を村人が錦に包んで祭ったのが、神社の名称の由来とされる。

 中尊寺ハスの種子は1950年、中尊寺に保管されていた泰衡の首おけから見つかり、植物学者が研究の末、1998年に開花させた。現在は中尊寺敷地内の池で栽培されているほか、株が中尊寺にゆかりのある土地に分けられている。