新文化施設の整備に伴い来年5月で閉館する秋田市の県民会館で5日、舞台裏を公開する最後の見学ツアーが開かれた。大人から子どもまで幅広い年代の50人が、照明や音響の機材、舞台の一部を上下させる「せり機構」を見て回り、普段は目にできない同館の姿や歴史に理解を深めた。

 音響室では、スタッフが川のせせらぎの音や人の話し声といった音源を再生し、音の高さを変えたり、音を重ね合わせたりして音響効果について説明。ホールに実際に映画音楽が流れると、参加者はつまみを動かして音量などを調節する体験をした。

 照明室では、色の違う光を組み合わせて舞台の明るさや背景の色などを変える演出を見学した。操作盤に触れた能登屋健星君(八橋小4年)は「ミラーボールにいろいろな照明を当てるのが面白かった。機材の名前も分かって勉強になった」と話した。

 参加者は舞台裏の楽屋や、舞台上につるした照明装置などを上げ下げするロープ、フィルム用の映写機を設置した部屋なども見学。舞台のせり機構に乗って、奈落に下りる体験もした。