銀座で軽食を取りたいなら喫茶店でサンドイッチを頼むのがおすすめ。軽食だからといってあなどることなかれ。こだわり抜かれた定番からボリューム満点のものまで、おすすめ6店を紹介する。
朝は銀座生まれのパンでおはよう!『銀座木村家』

この街で早い朝食なんて似合わない、10時でも早いくらい。本店2階のカフェのパンは階上の工場で製造される、生まれながらの銀座っ子。そろそろ「シネスイッチ銀座」の1回目? 目の前の三越が開店かな?……4丁目交差点を見下ろしながら、メニュー登場以来変わらぬハムとチーズが挟まったおなじみトーストを食べる。人気のモーニングに開店前から並ぶ人の目当ては窓際の席。銀座の一日を幸せに過ごすなら、このくらい平気さ。


『銀座木村家』店舗詳細
銀座木村家
住所:東京都中央区銀座4-5-7 2F/営業時間:10:00〜20:00LO/定休日:無/アクセス:地下鉄銀座駅すぐ
主役の卵が胃袋から疲れをほぐす『喫茶 you』

オムライス人気で行列ができる喫茶店の、秘かにファンが多いサンド。マーガリンを使ってまとめるオムレツは、焼き色皆無のふっわふわで、自家製マヨネーズが卵の甘みを引き立てる。「コーヒーに合うのよ。砂糖と生クリーム入りがワンダフル!」と、店主の松嶌龍子さん。やってみよう。6切れ入り800円。
『喫茶 you』店舗詳細
喫茶 you
住所:東京都中央区銀座4-13-17 高野ビル1F/営業時間:11:00〜18:00LO/定休日:無/アクセス:地下鉄日比谷線東銀座駅から徒歩1分
3 時のおやつに誰かとゆったり『銀座ウエスト 本店』

優雅で清楚で、落ち着きあるレトロ感はいつ訪ねても変わらない。豊富なサンドイッチのラインナップもほとんどが創業以来だが、その時々でおいしい物を、というポリシーから食材の吟味も欠かさない。見目麗しき姿なれど、ハムも野菜もボリューム満点だ。実はパンの種類やトーストする・しないも選べて、飲み物の多くはおかわり自由。楽しい話ができる誰かを誘って、喧噪と別世界の昼下がりを味わいたい。あわてない銀座をどうぞ。


『銀座ウエスト 本店』店舗詳細
銀座ウエスト 本店
住所:東京都中央区銀座7-3-6/営業時間:9:00〜22:00(土・日・祝は11:00〜20:00)/定休日:無/アクセス:地下鉄銀座駅から徒歩5分
たまごサンドの海に溺れたい『喫茶 アメリカン』

パンがでかい。具のゆでたまごフィリングだって、こぶし大だ。1983年に創業したこちらは、歌舞伎座の改装を機に名物を作ろうと一大決心。そこで笑っちゃうほどジャンボなサイズにしたという。「1人前はパン1斤だね」。わっはっはと名物店主の原口誠さんは豪快に笑う。その日焼きたてのパンはふんわりもっちり。かぶりつけば、ふかふかのパンに顔がめり込むのが快感。食べきれないのは必然なので、持ち帰り可能です。


『喫茶 アメリカン』店舗詳細
喫茶 アメリカン
住所:東京都中央区銀座4丁目11-7/営業時間:8:00〜10:30・12:00〜14:30(パンがなくなり次第終了)/定休日:土・日・祝/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線東銀座駅から徒歩2分
昔から変わらないね!『はまの屋パーラー』

1966年の創業以来の人気店だったが、高齢を理由に創業者の先代が閉店を決意。ビルを管理する三菱地所の人が東奔西走し、なんとか現オーナーに引き継いでもらえたという。ふわっふわのパンは東武練馬『鈴木ベーカリー』製。小さなフライパンを駆使して焼く玉子焼きもまたふわっふわで、支持率ナンバー1だ。また、5種類の果実をサンドしたフルーツサンドは、みずみずしさと軽い口当たりで女性を虜に。他にも、香り芳醇なラムレーズンホットケーキや、モーニングに付くミニコーヒーゼリーが新たな名物となっている。



『はまの屋パーラー』店舗詳細
はまの屋パーラー
住所:東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビルB1/営業時間:9:00〜18:00(日は10:00〜17:00)/定休日:祝/アクセス:JR・地下鉄有楽町駅から徒歩1分
締めにサンドが夜の銀座流『みやざわ』

夜の銀座もサンドイッチなら大丈夫。周辺の100軒以上の店をお得意さんに持ち、一晩中サンドイッチを出前する『みやざわ』なら、夜の街の雰囲気を感じながら絶品サンドを食べられる。「おはよう!」と来店して出勤前の軽食を取る女性、仕事終わりの会社員、注文したサンドイッチを取りに来た黒服のお兄さん。3斤の業務用食パンが毎日25本前後出るというのもわかる忙しさ。下ごしらえが大変だろうなぁ。やっぱりビールください!


『みやざわ』店舗詳細
みやざわ
住所:東京都中央区銀座8-5-25 西銀座会館1F/営業時間:11:30〜14:30・16:00〜翌4:00(サンドイッチは16:00〜)/定休日:土・日・祝/アクセス:JR・地下鉄・ゆりかもめ新橋駅から徒歩3分
構成=フラップネクスト 取材・文=岡本ジュン、高野ひろし、佐藤さゆり・松井一恵(teamまめ) 撮影=金井塚太郎、木村心保、高野尚人、本野克佳