ボート遊びが楽しい石神井池、水生植物が生い茂り、多くの野鳥が飛来する三宝池、武蔵野の自然が残る富士見池。石神井川で結ばれる趣の異なる3つの池をめぐる水辺散歩。途中には古社寺や城跡、古代遺跡などもあり、変化に富むコースになっている。

スタート:西武池袋線石神井公園駅ー(11分/0.6km)→石神井公園ー(15分/0.8km)→石神井公園ふるさと文化館ー(すぐ)→池淵史跡公園ー(7分/0.4km)→三宝寺池ー(13分/0.7km)→石神井城址ー(3分/0.2km)→石神井 氷川神社ー(5分/0.3km)→三宝寺ー(51分/2.7km)→本立寺ー(8分/0.4km)→天祖若宮八幡宮ー(5分/0.3km)→武蔵関公園ー(9分/0.5km)→下野谷遺跡公園ー(9分/0.5km)→東伏見稲荷神社ー(15分/0.8km)→ゴール:西武新宿線東伏見駅

今回のコース◆約8.2km/約2時間40分/約1万1000歩

1 石神井公園

趣の異なる2つの池を巡る池畔の散策路

ボート遊びができる石神井池と武蔵野の自然が残る三宝寺池を中心にした都立公園。三宝寺池の北側にはソメイヨシノ約170本、ヤマザクラ約70本などがあり花見の名所として知られる。ランニングやウォーキングを楽しむ人も多く、ボート乗り場もあって、家族連れでにぎわう。

石神井公園(しゃくじいこうえん)
住所:東京都練馬区石神井台1・2、石神井町5/営業時間:入園自由/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩7分

2 石神井公園ふるさと文化館

見学すれば練馬散歩がいっそう楽しくなる

練馬区の歴史や伝統文化、自然に関する資料を展示する博物館。1階は自然や動植物、名所、散策コースなどの紹介、2階は出土品や練馬大根などの展示、昭和30〜40年代の街を再現したコーナーがあり、ふれながら歴史を学べる展示が充実。館内では武蔵野うどんを味わえる。

石神井公園ふるさと文化館(しゃくじいこうえんふるさとぶんかかん)
住所:東京都練馬区石神井町5-12-16/営業時間:9:00〜18:00/定休日:月(祝の場合は翌平日)/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩15分

3 池淵史跡公園

練馬区中村から移築した茅葺き屋根の民家

南側が石神井川、北側が三宝寺池の谷に挟まれた東西にのびる台地にある。旧石器時代、縄文時代、中世の遺物が発掘された場所で、縄文時代中期の竪穴住居跡が見学できる。園内には、明治20年代(1887〜)に建てられた旧内田家住宅、馬頭観音や庚申塔などの史跡も見られる。

池淵史跡公園(いけぶちしせきこうえん)
住所:東京都練馬区石神井町5-13/営業時間:9:00〜18:00/定休日:月(祝の場合は翌平日)/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩15分

4 三宝寺池

武蔵野の自然を残す豊かな自然が魅力

かつての武蔵野三大湧水池一つ。沼沢植物群落には、ミツガシワやカキツバタ、コウホネなどが茂り、国の天然記念物に指定される。また、カモやカイツブリなどの水鳥のほか、カワセミやアオジ、ウグイス、サギなどの野鳥も観察され、バードウォッチングを楽しむ人も多い。

三宝寺池(さんぽうじいけ)
住所:東京都練馬区石神井台1・2石神井公園内/営業時間:入園自由/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩20分

5 石神井城跡

三宝寺池に身を投じた姫の伝説が残る

室町時代に石神井郷を領有していた豊嶋氏の城館があったところ。築城時期は不祥だが、文明9年(1477年)に太田道灌によって攻め落とされて以後、廃城となった。城の中心部分にあたる主郭(指定)の土塁や空堀などが残される。東京都指定の史跡となっている。

石神井城跡(しゃくじいじょうあと)
住所:東京都練馬区石神井台1-27 石神井公園内/営業時間:見学自由/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩15分

6 石神井氷川神社

「石神井の氷川さま」と呼ばる地元の総鎮守

室町時代の応永年間(1394〜1428)に、この地を治めていた豊嶋氏が、石神井城の守護神として、武蔵国一ノ宮氷川神社より分霊し、祀ったのが始まり。毎年10月第3日曜の例祭では舞や里神楽、石神井囃子などが行われ、多くの露店でにぎわう。毎月第4日曜には骨董市を開催。

石神井氷川神社(しゃくじいひかわじんじゃ)
住所:東京都練馬区石神井台1-18-24/営業時間:境内自由/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩16分

7 三宝寺

見ごたえある建造物が多く、平和観音も必見!

応永元年(1394)創建。石神井城主豊嶋氏の帰依を受けたほか、後北条氏や徳川家からも手厚い保護を受けた。徳川家ゆかりの山門は御成門と呼ばれ、現在のものは文政10年(1827)の建造で、練馬区登録有形文化財。境内にある長屋門は勝海舟の邸宅にあった門を移築。

三宝寺(さんぽうじ)
住所:東京都練馬区石神井台1-15-66/営業時間:境内自由/アクセス:西武鉄道池袋線石神井公園駅から徒歩20分

8 本立寺

冬の名物は万灯行列とボロ市

慶安年間(1648年頃)創建された寺。日蓮上人の命日に営まれるお会式に合わせて、毎年12月9日・10日に行われる「関のボロ市」は練馬区の無形民俗文化財。約300店の露店でにぎわう冬の風物詩。12月9日には、武蔵関駅南口商店街から本立寺の境内まで約1kmを万灯行列が練り歩く。

本立寺(ほんりゅうじ)
住所:東京都練馬区関町北4-16-3/営業時間:境内自由/アクセス:西武鉄道新宿線武蔵関駅から徒歩5分

9 天祖若宮八幡宮

樹木に包まれた趣のある長い参道

奈良時代からの歴史があり村の氏神であった若宮八幡と、村の鎮守であった天祖神社が、昭和49年(1974)に合祀して天祖若宮八幡宮となる。8000㎡に及ぶ境内は深い緑に覆われ、近隣の武蔵関公園とともに、武蔵野の緑を形成している。長い参道の先には、天保14年(1843)造営の社殿が立つ。

天祖若宮八幡宮(てんそわかみやはちまんぐう)
住所:東京都練馬区関町北3-34-32/営業時間:境内自由/アクセス:西武鉄道新宿線武蔵関駅から徒歩5分

10 武蔵関公園

武蔵野の面影を残す池畔の樹林

練馬区の区立公園では2番目に広い約4万9000㎡の敷地をもつ。園地の約半分を占めるひょうたん型の富士見池は、江戸時代には灌漑用の溜め池として使われていたが、現在は石神井川が氾濫したときの調節池になっている。池ではボート遊びができ、野鳥も多く見られる。

武蔵関公園(むさしせきこうえん)
住所:東京都練馬区関町北3-45-1/営業時間:入園自由/アクセス:西武鉄道新宿線武蔵関駅から徒歩10分

11 史跡 下野谷遺跡

縄文人の集落跡で暮らしをしのぶ

南関東屈指の規模を誇る縄文時代中期の環状集落跡で、平成27年に一部が国史跡に指定された。秋には勾玉造り、火おこしなどの縄文体験や、遺跡や出土品の解説をきくことができる「縄文の森の秋まつり」を開催する。令和5年3月までを予定とした整備中で一部立ち入りできないが、リニューアル後が待ち遠しい。

史跡 下野谷遺跡(しせきしたのやいせき)
住所:東京都西東京市東伏見6ほか/営業時間:入場自由 ※工事のため一部立ち入り禁止/アクセス:西武鉄道新宿線東伏見駅から徒歩7分

12 東伏見稲荷神社

赤い鳥居群や「お塚」はパワースポット

関東の稲荷信仰者たちが、東京でも伏見稲荷大神の神徳に授かりたいと願い、京都伏見稲荷大社の分霊を勧請して昭和4年(1929)に創建。神社建立後に、この地域も東伏見という地名となった。大鳥居や朱塗りの社殿が立つ境内は、大社の風格が漂う。新東京百景にも選ばれている。

東伏見稲荷神社(ひがしふしみいなりじんじゃ)
住所:東京都西東京市東伏見1-5-38/営業時間:6:30〜17:00/定休日:無/アクセス:西武鉄道新宿線東伏見駅から徒歩7分

洋食三浦亭

厨房が見える小さな店。デミグラスソースが絶品

オーナーシェフが一人で切り盛りする、カウンター6席のみの小さな店。ふっくらと厚みがあるハンバーグは、ナイフを入れると肉汁があふれてくる。コクのあるデミグラスソースのおいしさも格別。スープ、サラダ、ライスまたはパン付きのランチセット1080円。ビーフシチューランチ1450円。

洋食三浦亭(ようしょくみうらてい)
住所:東京都練馬区関町北2-33-8/営業時間:11:30〜13:30LO・17:30〜20:30LO/定休日:月・火/アクセス:西武鉄道新宿線武蔵関駅から徒歩7分

取材・文・撮影=アド・グリーン