民家を改装したり、住居の一部だったり。窓からの眺めに和み、店主の趣味を散りばめた風情や、食事・おやつに心がときめく浦和・大宮のカフェをピックアップしました。丁寧に淹れられたコーヒーを手に、日常の異空間へ彷徨(さまよ)いでよう!

異国のダイニングにいる心地『NEST Baking Company』[北浦和]

アップルパイ627円、ホットジンジャーエール、ホットアップルサイダー各550円、キャロットケーキ528円。
アップルパイ627円、ホットジンジャーエール、ホットアップルサイダー各550円、キャロットケーキ528円。

まるで異国で見つけた基地だ。石関夫妻が欧州で入手した雑貨や古道具が妙に安堵感を誘い、見目麗しきアメリカンケーキが出番を待つ。「今、ニューヨークはヘルシー志向。甘くないんですよ」と、妻の尚美さんはきび砂糖などを用い、旬味を際立たせるように焼き上げる。定番はキャロットケーキ。スパイス、ナッツ類などの香りの重なりが、鼻腔へ押し寄せてくる。すりおろしを温めたアップルサイダーやジンジャーエールと味わえば、多幸感ハンパなし。

ケーキ、マフィンなど果実がふんだん。季節ごとに顔ぶれが変化。
ケーキ、マフィンなど果実がふんだん。季節ごとに顔ぶれが変化。
石関夫妻をサポートする島本さん(右端)、片山さん(左端)。
石関夫妻をサポートする島本さん(右端)、片山さん(左端)。
目を引く青壁。
目を引く青壁。

『NEST Baking Company』店舗詳細

NEST Baking Company
住所:埼玉県さいたま市浦和区領家1-6-1/営業時間:12:00〜18:00(木・金は〜17:00)/定休日:月・火・水/アクセス:JR京浜東北線北浦和駅から徒歩13分

フランス北西部の郊外にトリップ『cafe de lafet』[北浦和]

ランチコースのガレット(自家製厚切りベーコン)2700円は、スープ、ニース風サラダ、デザート、ドリンク付き。仏産シードル3300円と。
ランチコースのガレット(自家製厚切りベーコン)2700円は、スープ、ニース風サラダ、デザート、ドリンク付き。仏産シードル3300円と。

住宅地に現れるのはフランス郊外かと見紛う洋館。ダイニングはアンティーク雑貨で彩られ、おとぎ世界に迷い込んだ心地に。クレープとお茶もいいが、店主の徳永貴臣さんがブルターニュ地方で食べ、感動したガレットは必食だ。もちっとした生地の上に分厚い自家製ベーコン、目玉焼きと仏産チーズ、青菜が満載。「ソバとリンゴの産地で、現地ではガレットとシードルはセット」。現地流に堪能を。

クマやウサギが随所に。
クマやウサギが随所に。
2階に個室が。
2階に個室が。
仏風テラス席にて。
仏風テラス席にて。

『cafe de lafet』店舗詳細

cafe de lafet(カフェ ド ラフェット)
住所:埼玉県さいたま市見沼区御蔵1127-1/営業時間:12:00〜16:00(予約で19:00〜22:00も可)/定休日:月・火/アクセス:JR京浜東北線北浦和駅から徒歩3分の東武バス乗り場から「岩槻・宮下」行き約9分の「木野下」下車4分

庭のある日本家屋でパンとコーヒーを『カフェ&ギャラリー サイエスタ』[与野]

気まぐれパンランチ1000円。野菜満載のラタトゥイユやグリーンカレーが人気。
気まぐれパンランチ1000円。野菜満載のラタトゥイユやグリーンカレーが人気。

古家に目を付けた店主の町田光昭さんは、いろいろなアート系の作家と交流の深い兄と買い取り、改装。縁側をテラスに変え、床柱や欄間を活かしつつ、笠間焼の陶芸家の力を借りて家具を作り、絵画を飾った。こだわりの自家焙煎コーヒーと天然酵母のパンを軸にしたカフェでは、創作パンランチを。メインは時々で変わり、数種のパンはお代わり自由! 秘密基地のような2階は、ギャラリーや教室に不定期活用されている。

左から町田さん、田畑さん、鈴木さん。
左から町田さん、田畑さん、鈴木さん。
意匠、楓など庭の風情にため息。
意匠、楓など庭の風情にため息。
築50年をリノベ。テイクアウト用窓あり。
築50年をリノベ。テイクアウト用窓あり。

『カフェ&ギャラリー サイエスタ』店舗詳細

カフェ&ギャラリー サイエスタ
住所:埼玉県さいたま市中央区新中里5-12-21/営業時間:11:00〜14:00/定休日:土・日・祝/アクセス:JR京浜東北線与野駅から徒歩9分

心地よさに包まれる公園近くのオアシス『BlueBirdCafe & AtelierBlueBird』[大宮公園]

パンケーキ1100円は国産無農薬小麦使用、ドリンクセット1540円。千葉『Middle Earth Coffee』に特注したレムリアブレンドで。
パンケーキ1100円は国産無農薬小麦使用、ドリンクセット1540円。千葉『Middle Earth Coffee』に特注したレムリアブレンドで。

トネリコのトンネルを潜って扉を開ければ、暖炉の温かみにホッ。画家 ・櫻庭亜希子さんの作品を展示するアトリエ喫茶だったが、「訪れた人がエネルギーチャージできる場に」と、2018年にフードも用意。無農薬・有機栽培食材を用いたランチ目当てが多いが、パンケーキも外せない。放牧牛バター、きび砂糖などを用い、ふわもちの軽い食感で、ワインでさっと煮た果実の弾ける香りにも心躍る。

櫻庭さん(右)、店でピアノ演奏もする森田さん。
櫻庭さん(右)、店でピアノ演奏もする森田さん。
扉に鳥が。
扉に鳥が。
初夏に花咲くトネリコ。
初夏に花咲くトネリコ。

『BlueBirdCafe & AtelierBlueBird』店舗詳細

BlueBirdCafe & AtelierBlueBird
住所:埼玉県さいたま市大宮区寿能町1-16-11/営業時間:12:00〜17:00/定休日:月・木・金・祝/アクセス:東武アーバンパークライン大宮公園駅から徒歩4分

広縁でのほほんと、借景とプリンを味わう『喫茶 花あかり』[東浦和]

カスタードプリン350円と月替わりブレンドコーヒー400円。
カスタードプリン350円と月替わりブレンドコーヒー400円。

「八重桜が多くて、見ごろは4月中旬です」。木野内夫妻が見沼通船堀の桜並木沿いという立地に一目惚(ぼ)れし、2010年に開店した。梁を見せ、障子を立てた慎ましい和情趣でいただけるのは、季節替わりのスイーツ。早春から低温で焼いたプリンが登場し、むっちりとろんとした舌触りの後、甘みとほろ苦さが舌の上で広がっていく。広縁の特等席で味わいつつ、ふかふかの椅子で借景に見とれているとつい、まどろみの世界へと誘われる。

ハンドドリップする木野内さん。
ハンドドリップする木野内さん。
見沼の見どころにも詳しい。
見沼の見どころにも詳しい。
畳敷きと広縁で、長尻必至。
畳敷きと広縁で、長尻必至。
駅から東に延びる見沼通船堀東端の軒先にのぼりとのれんが出ていたら開店の合図。サイクルスポットでもある。
駅から東に延びる見沼通船堀東端の軒先にのぼりとのれんが出ていたら開店の合図。サイクルスポットでもある。

『喫茶 花あかり』店舗詳細

喫茶 花あかり
住所:埼玉県さいたま市緑区下山口新田52-3/営業時間:10:00〜17:30/定休日:月・火(祝の場合は営業)/アクセス:JR武蔵野線東浦和駅から徒歩15分

取材・文=佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=オカダタカオ