9月に開催された、RA協議会第5回年次大会に参加してきた。

同会は、大学などの研究機関でリサーチ・アドミニストレーションの定着や展開に向けて、人の育成や能力向上などの情報交換を行っている。

RAは、リサーチ・アドミニストレーションの略で、大学などではURAと呼ばれる。Uはユニバーシティの略である。仕事内容は、大学などの研究力強化にかかわり、学術や科学技術の振興、イノベーションに寄与するとしている。端的に言えば、研究面から経営・運営に直接的に関与するとなっている。

同会の年次大会は2013年からと歴史は浅く、まだまだ知名度は低い。欧米のように「研究調整の上級管理者とする役員」か「研究事務を手伝う人」なのかは、試行錯誤の段階にあり、リサーチ・アドミニストレーター活動の強化に関する検討会で文部科学省がそのガイドラインを示していくだろう。

来年5月、アジア地域初となる「INORMS 2020 Congress」のホスト国を同会が務め、広島で開催される。INORMSとは、国際研究管理学会ネットワークのInternational Network of Research Management Societiesだ。

わずか5年で、国際会議を引き受けられたのは、組織力と活動実績があってのことなのだろう。日本のURA導入は始まったばかりだが、この機にRA、URAの知名度を上げ、今以上の定着を期待したい。
(国立研究開発法人科学技術振興機構 本誌編集長 山口泰博)

産学官連携ジャーナル 2019年10月号