日米通算203勝を挙げ、野球殿堂入りを果たした黒田博樹さん(49)による野球教室が26日、出雲市矢野町の出雲ドームであった。参加した市内の中学生29人が、ピッチングの基本動作や上達するために必要な心構えを学んだ。

 黒田さんは米大リーグ・ドジャースやプロ野球・広島東洋カープなどで活躍し、2016年には広島で25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 教室には、市内11校から投手を中心に各校1〜5人が参加。黒田さんは一人ずつ丁寧に指導し「緩く投げるときこそ、指にかけて回転数を意識してほしい」「体が開かないように左手を捕手に向けて」などとアドバイス。選手は助言を一言も聞き逃すまいと、熱心に耳を傾けた。

 練習後の質問コーナーでは、試合中に考えていたことなどを聞かれ「毎試合緊張して常に恐怖と闘っていた」と振り返った。その上で、恐怖を乗り越えるために練習や試合で目標を設定し、小さな成功体験をつくるようにしていたとした。

 観客からの「投球する姿を見せてほしい」との要望に応え、ダイナミックなフォームを披露する場面もあった。参加した河南中学校2年の板垣冬馬さん(14)は「教わった下半身の使い方やストレッチを今後の練習で意識したい」と笑顔で話した。

 野球教室は、黒田さんが所属する吉本興業が主催。同社と包括業務提携を結ぶ島根銀行が特別協賛した。