1985年に男女雇用機会均等法が成立し、今年で40年。エスエス製薬は、発売から同じ年月を重ねた解熱鎮痛薬ブランド「EVE」を活用した「BeliEVEプロジェクト」に取り組む。男女の格差解消に向けたプロジェクトで、今年度から女性社員のキャリア形成を支えようと伴走型の支援制度を導入した。プロジェクトを推進するマーケティング本部の元島陽子(もとしま・ようこ)本部長(42)に話を聞いた。

――女性のキャリアの悩みとは

「昨年、約4200人の働く男女を対象にキャリアに関する調査を実施した。女性は入社5年目で理想とするキャリア形成の難しさを実感し、10年目には諦めを感じ始める傾向があることが分かった。仕事と家庭の両立について上司と話したいものの、それができない実態もある。やりたいことがある女性が諦めなくていい社会をつくるために何ができるかを考えた」

――女性活躍推進の制度は多くの企業で整いつつある

「制度があっても活用しにくかったり、足りなかったりする部分に目を向ける必要がある。周囲を気にして制度を使うことに抵抗を感じる人は多い。エスエス製薬では新たに育休取得者の同僚に経済的支援を実施する。時間や体力面で制約を受けている人のために家事代行サービスの費用を会社で負担することも検討している」

――ロールモデルも必要だ

「10年目の女性社員を対象に、仕事で抱えている悩みに寄り添い、的確な助言を与えられる先輩女性社員を『メンター』として伴走させる独自のメンタリング制度を取り入れた。対話を通じて気付きを得ることもできる。自分のキャリアの可能性を信じてほしい」