関西電力は14日、定期検査中の大飯原発4号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)の原子炉を15日に再起動し、17日に発電を始めると発表した。大飯4号機は関電の原発で最も出力が大きく、寒波で逼迫(ひっぱく)していた電力需給の緩和に一定程度、つながりそうだ。

 17日の発電開始後、20日には出力が100%に達する予定という。大飯4号機の運転再開で、昨年11月から続いていた稼働原発ゼロの状態が解消される。

 関電子会社の関西電力送配電によると、寒波で電力需要が増加。管内では12日に最大電力が2596万キロワットとなり、冬季の最大電力を更新。供給力に占める需要の割合を示す電力使用率は一時99%に達した。97%を上回ると需給が厳しいとされ、他の大手電力会社から電力融通を受けたり、台風などの被災地で使用する「高圧発電機車」を稼働させたりした。

 関電は大飯4号機の稼働後も「寒波が続くことで厳しい需給状況になる恐れはあり、予断は許さない」としている。

 大飯4号機は昨年11月3日から定期検査入り。この影響で関電管内では3年半ぶりに全原発の運転が停止していた。

 一方、大飯4号機以外の6基の原発では、機器の不具合や再稼働に向けた地元同意の見通しが立っていないことなどから運転再開の見通しは立っていない。