■「作品の力で平和友好を」

 今年は「日本におけるロシア年」としてロシアのさまざまな芸術文化を紹介するイベントが予定されているが、その一環として「ロシア・ソビエト映画祭」が10日に開幕。8月5日までの期間中、東京都中央区の国立映画アーカイブを会場に、旧ソ連時代を含めて24プログラム29本の新旧ロシア映画が上映される。

 同館でのロシア映画特集は12年ぶり。ロシアを代表する撮影所、モスフィルムの作品を中心に、1930年代から昨年の新作まで、戦争映画に文芸映画、コメディー、社会派など多様なラインアップとなった。セルゲイ・エイゼンシュテイン監督やミハイル・カラトーゾフ監督といった巨匠の名作も含まれ、アンドレイ・タルコフスキー監督の長編第1作「僕の村は戦場だった」(62年)は、「この監督の入門としては最適」と同館では解説する。

 また女優の栗原小巻が出演した日ソ合作「未来への伝言」(89年)も上映されるが、栗原はこの映画祭の共同主催者、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会の副委員長を務める。初日の10日に開かれた開幕パーティーでは、新作「マチルダ 禁断の恋」(2017年)を携えて来日したアレクセイ・ウチーチェリ監督らゲストを前に挨拶に立ち、「世界に影響を与えた監督の作品とともに、輝かしいロシア映画の伝統を継承する現代の映画も上映される。作品の力によって、この映画祭が現実を超え、永遠の平和友好という高い理想を実現することを信じています」と話していた。(藤井克郎)