日本三名園の一つ「偕楽園」(水戸市)について、茨城県が12日までに県外からの観光客を対象に入場を有料化する方針を固めたことを受け、同園の利用者などからはさまざまな声が上がっている。

 「斉昭(なりあき)公の意思に反する」。12日昼ごろ、同園を訪れた幕末の歴史ファンという東京都の50代の女性は苦い顔。同園を創設した水戸藩第9代藩主、徳川斉昭公は「民と偕(とも)に楽しむ」との思いから「偕楽園」と名付けた。女性は「誰もが楽しめる場所のはずなのに、県民以外は有料というのはおかしい」と語った。

 一方、茨城県笠間市の70代の女性は「これだけ広い公園なのでお金がかかるはず。有料化は仕方ない」と理解を示した。

 また、同園の有料化はインターネット上でも話題を呼んでいる。短文投稿サイト「ツイッター」には「有料化で更なるグレードアップに期待」「いいと思う」といった投稿が見られる一方、県民かどうかの区別について「どうやって判断するんだろう」と心配する声も上がっている。

 日本三名園の入園料は「後楽園」(岡山県)が400円、「兼六園」(金沢市)が310円(いずれも大人、個人)で、入園無料は偕楽園のみ。同園の担当者は「斉昭公の創設理念を大切にしつつ、『お金を払ってでも行きたい』と思ってもらえる魅力ある園にしていきたい」と話した。