京都三大祭りの一つ、葵祭の「路頭の儀」が15日、京都市で催され、十二単(ひとえ)姿のヒロイン「斎王代(さいおうだい)」ら、優美な平安装束に身を包んだ約500人が新緑の輝く都大路を歩いた。

采女(うねめ)と童(わらわ)女(め)役で参列したのは檜垣遼さん(15)と妹の怜美さん(7)。京都市西京区の陶芸家、檜垣良多さん(47)の長女と三女で、この日、家族に見守られる中、出発した。

遼さんは4月から関東の高校へ進学し、「京都の文化を知らずに東京へ行くのは京都人として悔しい」。こんな思いにかられ参列を決めた。采女は後宮の女官で、この日は斎王代と同じ冠を着用。事前に役割や衣装について調べたといい、「京都に帰ってきたら文化を街中から感じる。自分の足で歩いて参列できることはいい経験になる」と意気込んだ。

妹の怜美さんは、鮮やかな朱色の衣装を身にまとい参列した。「お姉ちゃんと一緒で安心しているが、斎王代と近い距離でドキドキする」。終始緊張した様子だった。(森天音)