病気や不慮の事故などで髪の毛を失った子供らに向け、医療用ウィッグ作製のために毛を寄付する「ヘアドネーション」への独自の助成制度に今年度から取り組んでいる京都府八幡市が、申し込みの増加を受けて事業費を増額させる。事業開始から約2カ月で1年間の利用見込みに達したといい、善意の輪が広がっている。

市は、関連経費を盛り込んだ令和7年度一般会計補正予算案を市議会定例会に提出した。

ヘアドネーションにかかるカット代などを美容室・理容室に補助し、利用者の自己負担を無償化する全国初の取り組み。希望する市民は、事業に協力する美容室・理容室で無料でカットが受けられる。手続きを経て、店側には市から1件あたり6千円が交付される。これまではヘアドネーションを希望する人が自身でカット代を負担する必要があった。

市健康推進課によると、一般会計当初予算には事業費として計10万円を計上。1年間で14件の利用を想定していたが、5月末時点ですでに申し込みが14件に到達した。これを受け今年度に限る措置として、補正予算案に20万円の追加事業費を計上した。

同課の担当者は「『伸びた髪が寄付できるならちょうど良かった』という声もある。事業の本来の目的である、寄付の心の輪がさらに広がれば」などと話した。(東九龍)