栃木県那珂川町地域資源活用協同組合がハウス栽培している完熟マンゴーがJR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島(しきしま)」の食材として採用されること分かった。列車で料理を提供するシェフの一人「オトワレストラン」(宇都宮市)の音羽和紀さん(69)に濃厚な味が認められたという。7月から昼食で提供される。(伊沢利幸)

◆昨年から本格販売

 マンゴーは平成25年に町内有志が地域資源活性化研究会を立ち上げ、競争力の高い地域ブランドを作ろうと製材加工工場で木材を乾燥させるボイラーの余熱を利用し、実証実験として栽培を始めた。翌年には収穫に成功し、研究会メンバーで協同組合を設立。町名にちなんで「なかよしマンゴー」と名付け、昨年から本格販売を始めた。

 味が濃厚で糖度が高いのが特徴。市場に出回るマンゴーに比べ、価格も安い。糖度は一般に12〜14度だが、なかよしマンゴーは18度以上。20度を超すものもある。昨年収穫された約400個は予約で完売した。

◆濃厚な味を評価

 今回、「四季島」での採用は、人づてに紹介された音羽さんが濃厚な味を評価。昼食のデザートメニューに加わることになった。

 同組合は同町松野にビニールハウスを2棟増設。苗木は成木約70本を含め計150本に増やし、アップルマンゴーやグリーンマンゴーなど3種類を栽培している。全ての苗木が成木になる4、5年後には年間4千個ペースで収穫できる見通し。加工品としてマンゴー入りソースの試作も始めている。

 同組合は「マンゴーの採用は本当にありがたい。多くの方に食べてもらい、人が呼べる町のブランドに育てたい」としている。