終戦の日を前に、神戸市中央区の市立中央図書館で、神戸空襲の被災状況が分かるパネルや戦時中の市民の暮らしで使われた日用品などを紹介する「戦災関連資料展」が開かれている。市民らから市に寄贈された水筒や子供の人形のほか、焼夷弾(しょういだん)の破片など計約130点が展示されている。13日まで。

 同市は平成10年から、市民らに呼びかけて戦時関連品などの収集を始めた。これらの展示を通じて平和の尊さを後世に伝えようと、17年から毎年、資料展を開催している。

 会場では、防空頭巾を被って消火訓練を行う女性の姿や、空襲で焼け野原となった市内の様子をとらえた写真をパネルにして展示。空襲による死没者名簿も公開されている。

 9日には神戸空襲を体験し、疎開先での写真や体験記を寄贈した西宮市西波止町の無職、中山俊雄さん(84)が来場し、訪れた子供に戦争体験を語った。中山さんは爆弾が降り注ぐ中を逃げる際に大勢の犠牲者を見たといい、「つらい体験だが、若い人たちに戦争のことをもっと知ってもらいたい」と訴えた。体験談を聞いた神戸市北区緑町の小学5年、川上優菜さん(10)は「戦争は怖い。展示品もびっくりするものが多かった」と話した。

 午前9時15分〜午後8時(11、13日は6時まで)。入場無料。