関西国際空港を運営する関西エアポートは、関空第1ターミナルの国内線エリアの一部を国際線で利用する検討を始めた。訪日外国人の急増で国際線エリアが混雑する一方で、国内線は利用者数が伸び悩んでいるため。関西エアは第1ターミナルを改修する方針で、発着フロアの構成を見直す。

 関空第1ターミナルは2階に41の搭乗ゲートがあり、このうち30が国際線専用で9が国内線専用。残りの2つは併用できるが主に国際線で使用している。

 国際線の利用者は4階で搭乗手続きをした後、免税店などがある3階をシャトルで移動し、2階の搭乗ゲートに降りる。最近は手荷物検査や出入国審査で行列ができるなど混雑が目立つようになった。

 一方の国内線は、2階で搭乗手続きした先がすぐに搭乗ゲートとなっている。国際線に比べて便利な位置にあるが、閑散としている時間帯が多いのが実情だ。

 平成28年度の関空の旅客数は国際線が前年度比11%増の1914万人で過去最高だったのに対し、国内線は3%減の656万人にとどまった。国際線の外国人旅客は13%増の1242万人で全体の65%に上り、関空の好調な業績を牽引している。

 このため関西エアは近く計画を取りまとめるターミナル改修に合わせて、国内線エリアの一部を国際線に転用する検討に入った。改修では免税店エリア拡張なども進める。

 ただ、イタリアの著名建築家が設計した第1ターミナルは大規模な改修が困難な構造で知られる。現状の施設を最大限活用しての改修となるため、国内線エリアからの出入国審査への動線の確保など解決が必要な課題は多い。

 羽田空港も国内線専用の第2ターミナルの一部を国際線で利用できるように改修する。国際線の羽田シフトで現状の国際線ターミナルが手狭になっているためだ。国内人口の頭打ちで国内線が伸び悩むなか、国内の主要な空港では、増加が見込まれる訪日外国人への対応が急務となっている。