神戸市長田区で指定暴力団神戸山口組から離脱して結成された新組織「任侠(にんきょう)山口組」の関係者の男性が射殺された事件で、殺人容疑で指名手配された神戸山口組直系「山健組」傘下組織組員、菱川龍己容疑者(41)の身分証が、回転式拳銃2丁と同じかばんに入れられていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警長田署捜査本部は、犯行グループが菱川容疑者の逃走先を偽装するなど、捜査の攪乱(かくらん)を狙ってかばんを置いたとみて捜査している。

 かばんは、事件現場から約10キロ離れた同市北区のバス停近くの歩道脇に置かれているのを、16日朝に通行人が発見。捜査関係者によると、中には回転式拳銃2丁のほかに菱川容疑者の身分証も入っていた。

 捜査本部は2丁のいずれかが、任侠山口組の金禎紀(通称・織田絆誠=よしのり)代表(50)を警護していた楠本勇浩(ゆうひろ)さん(44)殺害に使われた可能性が高いと判断。遺体の後頭部に残っていた銃弾との照合を進めている。