一卵性双生児の息子2人は実によく似たことをするものだ。顔のパーツはよく似ていて、ふとした瞬間の表情は母親でも見間違えることがよくある。

 小学校から高校まで同じクラスで、家でも2人いれば友達は特にいらなかった。小さい頃の遊びは、専らゲーム機。2人並んで正座し、夢中になった姿は今も記憶にある。

 当時、一度に2人分の学費はきつかったが、参観日や家庭訪問は1回で終了した。

 勉強で競争することを親はひそかに強く願ったのだが、芽は出なかった。高校卒業後、就職してから2人はやっと別の道を進んだ。会社は別だが、同じ電子機械関連である。

 おもしろいことがあった。そう、あれは5年前の次男の結婚式。順調に宴会は進んでいた。花婿と花嫁が会場の一人ひとりにごあいさつして回るキャンドル点灯の時、「おや? おかしい。表情が硬い」と思った。

 すぐに私は気づいたが、静かに見つめた。長男が花婿を懸命に務めていたのだ。

 事実を明かすと、「分かった」「ちっとも分からんかった」と会場に笑い声が響いた。

 思い切った企画をしてくれたものだ。

 今年で37歳。今年も、もう師走だ。仕事や育児、スポーツなどそれぞれの道をしっかりやれよ、と応援している。