平成9年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で、土師(はせ)淳君=当時(11)=が殺害されてから24日で丸23年となるのに合わせ、父の守さんが弁護士を通じ報道各社に手記を寄せた。要旨は次の通り。

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 この5月24日は、淳の23回目の命日にあたります。あの事件が起きてからもう23年も経過したのかという感慨はありますが、私たちの子供への思いは変わることはありません。

 今年も現時点では、加害男性からの手紙は届いていません。なぜ私たちの次男の命が奪われなければいけなかったのか、と私たちは問い続けています。彼には、私たちのこの問いに対して答える義務があると思いますが、そのためには、自らが犯した犯罪に対して真(しん)摯(し)に向き合う必要があります。私たちに手紙を書くという行為は、そのための重要な手段ですので、私たちが手紙を受け取るかどうかとは関係なく、書くべきだと私は考えています。

 この1年の間にも本当に胸が痛むような悲惨な事件、事故が起こっています。これらの被害者の方々へ支援が十分に行き届いているのかについては心配しています。私で力になれることがあれば、協力させていただきたいと思っています。

令和2年5月24日 土師守