47都道府県で唯一、陸上自衛隊の駐屯地がない奈良県選出の堀井巌参院議員(自民)が15日の参院外交防衛委員会で、奈良への駐屯地配置を要望した。中谷元・防衛相は検討すると述べるにとどめた。

奈良県には航空自衛隊幹部候補生学校がある奈良基地が存在するが、陸自駐屯地はない。県内の災害派遣は京都府宇治市の大久保駐屯地が担当している。

県は荒井正吾知事時代の平成19年から、五條市を誘致先として国への要望を行ってきたが実現しなかった。荒井氏は30年、誘致候補地に2千メートル級の滑走路を持つ大規模広域防災拠点を整備する計画を発表するも、令和2年以降は要望を中断。山下真知事が昨年6月、4年ぶりに防衛省に要望書を提出していた。

中谷氏は「奈良県が整備を計画している防災拠点の利活用をしっかり検討したい」とした上で、駐屯地について「(陸自の)人員などが限られている中で、直ちに応えることは困難だが、地元の要望もあり、今後とも検討したい」と述べた。