試合の形勢は序盤で決まっていた。それでも、西武の菊池がマウンドで集中力を切らすことはなかった。8回1失点の貫禄の内容で12勝目。「勝たなければいけないという思いは強かった」。この日から始まった9連戦の初戦を託された左腕が、結果で応えた。

 好投の陰にはチームメートの助言があった。同学年の4番山川と10日に食事した際、「直球で腕を思い切り振って投げたら、打者は嫌だよ」などと指摘された。「結果を考えすぎていたけど、その言葉で楽になった」と菊池。辻監督も「いいフォームで投げていた」と好投をたたえた。

 15日からの2位ソフトバンクとの直接対決を前に、3・5ゲーム差に広げた。「この緊張感を力に変えたい」と菊池。優勝争いの中でエースの真価が問われる。(浅野英介)