日米通算170勝右腕、マリナーズの岩隈久志投手が新天地に選んだのは巨人だった。原監督は「非常に強い味方が1人、チームに加わったという感想。今まで培ったキャリアに胸を張って思いきってジャイアンツで戦ってもらいたい」と歓迎した。

 起用法について原監督は「私の中ではスターター(先発)一本」と明言。今季チームで2桁勝利を挙げたのは菅野のみで、駒不足の印象があった。昨年、右肩の手術を受けたこともあり、実戦から遠ざかり、37歳という年齢に不安は残るが、経験は申し分なく、先発の柱としての期待がかかる。

 巨人はこのオフ、各ポジション満遍なく戦力の上積みに成功している。主力の高齢化が進んでいた外野手に丸が加入。内野手は中島のほか、今季米大リーグのパドレスで20本塁打を放ったビヤヌエバが加わった。3番丸、4番岡本、5番ビヤヌエバと並べば、今季計92本塁打の強力クリーンアップが形成される。

 捕手争いも激化。原監督は炭谷に主戦として期待しているようだ。入団会見で指揮官は従来の戦力である小林らについて、「日本一を狙うという部分においては、少し時期尚早」と言及。西武で長年正捕手を務めた炭谷に扇の要を託す。

 さらなる補強が進められる可能性もある。山口寿一オーナーは「今季は試合の終盤で苦労する展開が多かった。リリーフ、中でも抑えをどうするかという点はまだまだ補強の努力が必要だろう」と話す。

 抑えを任されていたカミネロが今季限りで退団し、その後釜を模索している状況だ。

 毎年のように大型補強を繰り返す巨人。近年は獲得した選手が期待を裏切り優勝を逃している。5年ぶりのペナント奪還には、補強組が前評判通りの活躍をするか否かに懸かっている。

   (浜田慎太郎)