雪と氷の一面真っ白な世界。南極はそんな印象が強い。ところが昭和基地周辺の水深3〜5メートルの湖底には、こんな緑豊かな光景が広がっているというから驚きだ。

 こんもりした山々の正体は「コケボウズ」。1995年に日本人研究者が発見した。大きいものは高さ60センチほどで、コケ類を中心に藻類、バクテリア、微小動物のクマムシなどが集まって暮らしている。

 南極という極限環境でも一つの生態系として存在するコケボウズは神秘的で、かわいらしくも見える。その研究は、地球の生命の存在条件を理解することにつながるという。(草)