【ニューヨーク=松浦肇】黒人容疑者を射殺して殺人罪に問われた白人の元警察官に対し、米中西部ミズーリ州セントルイスの裁判所が15日、無罪の判決を言い渡し、これに反発した抗議デモがセントルイス市内で起きた。一部が暴徒化して、警察は鎮圧を図っているが、16日もデモが続いた。

 事件は2011年、白人の元警察官が車で逃走した黒人容疑者を射殺し、殺人罪に問われた。セントルイスの裁判所は15日、無罪を言い渡す中で、検察側の殺人罪の立証が不十分だとの判断を示した。

 同市内の中心部などで、15日夜から16日にかけて、600人ほどがデモに参加。図書館やレストランのガラスを壊すなどの被害をもたらした。

 米メディアによると、これまで30人超が拘束され、11人の警察官があごを骨折するなどけがを負った。デモは当初、裁判所近くで参加者がシュプレヒコールをあげるなど、平和的に始まった。だが一部が市長の自宅に石を投げて窓を割るなどし、過激化したという。

 16日夜もデモは同市内で散発的に起きているもよう。一部が窓ガラスや装甲車に投石しているという。