【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は11日夜、メキシコと国境を接する南部テキサス州エルパソで今年初の支持者集会を開いた。トランプ氏は来年の大統領選での再選をにらみ、内政分野での最重要懸案に位置づけるメキシコ国境への壁建設の重要性を強調。一方、次期大統領選への出馬が取り沙汰される民主党のベト・オローク前下院議員(46)もこの日、自身の地元であるエルパソでほぼ同じ時刻に集会を開いてトランプ氏への対抗姿勢を鮮明にするなど、大統領選の前哨戦が早くも本格化しつつある。

 昨年11月の上院選で敗退したオローク氏は「エルパソは米国で最も安全な都市の一つだが、それは壁のおかげではない」と強調した。支持者らは「移民が米国を偉大にする」と書かれた野球帽をかぶり、オローク氏に大統領選出馬を促すプラカードを掲げた。

 トランプ氏と民主党指導部が先月25日、壁建設問題の対立で35日間にわたり閉鎖されていた連邦政府機関の再開で合意したのを受け、与野党の協議委員会は事態の完全決着に向け国境警備強化に向けた予算案を協議している。