めんそーれ!! 沖縄・久米島出身の“朝ドラ俳優”平田理(32)が、今週末の24、25日に沖縄・那覇市のアルテ崎山Aホールで開催される劇団『即劇遊団あドり部』の即興芝居に凱旋(がいせん)出演する。

 久米島高校時代は野球部に所属し、2年夏(2001年)は1番・ライトで沖縄大会ベスト8。3年時は主将を務めた。滋賀・びわこ成蹊スポーツ大学を卒業後、俳優に。中でもNHK連続テレビ小説は常連組だ。

 『純と愛』、『ごちそうさん』、『マッサン』、そして『あさが来た』では炭坑で働く紀作役で出演。現在放送中の『ひよっこ』第38話では、上野駅でヒロインのみね子(有村架純)たちに声がけする、あやしげな手配師の役で“怪演”した個性派。お茶の間にも実力は伝わりつつあるが、もう一方で力を注いでいるのが即興劇だ。

 「初めての故郷・沖縄での公演。今まで自分を支えてくれた皆様への恩返しとして、たくさんの笑顔をお届けしたいと思います。即興とは台本がなく、文字通りアドリブで芝居を進めていく新しいエンターテインメントです。ぜひたくさんの皆様に見ていただければと思います」と力を込めた。

 同劇団の即興劇は観客参加型。演者は、いうなれば客のリクエストを聞いてお任せ料理を作るシェフだ。演じる場所の設定(例えば沖縄)、誰もが知っている物語(例えば『桃太郎』、『タイタニック』、『白雪姫』)をブレンドした筋書きや配役など、観客から投げかけてもらった材料をもとに“料理”が始まる。

 “下ごしらえ”の準備もある。劇が始まる前に、演者が設定したテーマに対する言葉を観客全員に書いてもらうのだ。

 例えば「大事な人が悲しんでいるとき、あなたはどんな言葉をかけますか?」。劇の最中、折りたたんで内容が見えない紙を演者がランダムに選び、ここイチの場面でのセリフとして交えていく。これがハマってもハマらなくても、爆笑の渦や感動を呼ぶ驚異の化学反応を起こすのだ。

 演じる側としては想定外の流れに冷や汗ものの瞬間も多いが、“料理”は“シェフ”の腕次第。“レシピ”という名の台本がないがために作り出されるステージと客席との一体感が、即興劇の最大のスパイスとなる。

 実は『即劇遊団あドり部』の主宰は、お笑いコンビ『グレートチキンパワーズ』として活躍した北原雅樹(40)で、もちろん今回も、他の逸材メンバーとともに出演。現在は俳優や演出家、子供への演技指導者として活躍している。平田と『あさが来た』で共演し、同じ兵庫在住だということも重なって意気投合した。

 「小野市に住むさむちゃん(平田)が沖縄出身なので、なかなか関西に見にくることができないというお客さんのために、沖縄開催を決めました。自分の本拠地・加古川では、即興劇が少しずつ根付いてきているので、おもしろさを全国に広めたいですね」と、加古川観光大使も務める北原は、文化の発信に期待を込める。

 『あさが来た』が縁を結んだ平田と北原。“朝ドラコンビ”が今週末、沖縄を笑いに包み込む。

 【会場】アルテ崎山Aホールは、ゆいレール首里駅下車徒歩8分。那覇市首里崎山町3−34。

 【開演とチケット】24日は午後6時30分会場の7時開演(チケット購入はhttp://www.kokuchpro.com/event/okinawa002/)、25日は午後5時30分会場の6時開演(同http://www.kokuchpro.com/event/okinawa005/)。前売2000円(当日2500円)。席確保の幼児、小学生は前売1000円(当日1500円)。中高大専門学生は前売1800円(当日2300円、受付にて学生証提示)。膝上観劇は無料。全席自由席。

 【その他】両日の即興劇の他にも、ワークショップなどのイベントも開催される。問い合わせ先は070(6928)0481まで。