【ロサンゼルス3月31日(日本時間4月1日)=横山尚杜、丹羽政善通信員、丹羽美佳子通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)はブレーブス戦に「1番・DH」で出場し、3打数無安打2四球、1盗塁。六回、新たに取り組む左手を地面につかない新スライディングを披露した。チームは6−1で快勝し、本拠地がロサンゼルスに移転した1958年以降で、81年に並ぶ最長となる44年ぶりの開幕6連勝を飾った。デーブ・ロバーツ監督(52)は、ヤンキースを中心に球界の話題を席巻しつつある「トルピード(魚雷)型バット」について、情報収集を進めるとした。
本拠地ドジャースタジアムに詰めかけた5万816人の熱が冷めやらない。ドジャースは1981年以来、44年ぶりの開幕6連勝。58年のロサンゼルス移転以降、最長タイとなった。大谷は勝利を見届けると拍手でナインを出迎えた。
「チームの層の厚さを物語っている。フレディ(フリーマン)やムーキー(ベッツ)を失っても他の選手で補うことができる」
大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオがそろった試合は開幕からわずか2試合にとどまるが、ロバーツ監督は効率よく得点を挙げている打線に胸を張った。この日は、自宅の風呂場で足を滑らせて右足首を負傷したフリーマンが欠場したが、T・ヘルナンデス、E・ヘルナンデスの本塁打などでリードを広げ、危なげない試合運びを披露。昨季ワールドシリーズ(WS)制覇の王者はいかんなく強さを発揮している。
大谷は一回に四球で出塁し、1死後にT・ヘルナンデスの2ランで先制のホームを踏んだ。開幕から6試合連続でメジャー最多の9得点目を記録した。六回に四球で出塁すると、次打者ベッツの2球目に二盗を敢行。2試合連続で今季2個目の盗塁で、昨季から38連続成功。キャンプから取り組んできた左手をつかない新スライディングをスムーズに成功させた。昨季、手術を受けた左肩脱臼の再発防止策に、指揮官は「スライディングにはすごく懸命に取り組んでいる。彼はそれをうまくできるようになった」と模索する新たなスタイルにうなずいた。
球界を席巻しようとしている話題にも敏感に反応した。ヤンキースの主力、ゴールドシュミット、ボルピ、チザムら数人が球団アナリストが推進したバットの最も太い部分を先端から真ん中寄りに加工した「トルピード(魚雷)型バット」を愛用。通常のバットは先端部分が最も太いが、魚雷型バットは先端よりも下部分が太く、ボウリング状の形となっている。開幕3試合でメジャータイ記録となる15本塁打を放ち、秘密兵器に注目が集まっている。この日はデラクルス(レッズ)が使用し、2本塁打を含む4安打の固め打ちだった。
指揮官は試合前の会見で「正直、まだよく分かっていない」と前置きしながら「競争優位な用具を見つけて効率を最大化するのは悪いことではない。(球団として)どのような球種や配球がトルピードバットに対抗できるか情報収集をしている段階。その準備を進めているところだろう」と説明。攻守両面で長所と短所を分析し、対応していく構えだ。
29日のブルワーズ戦で1試合3本塁打を記録したヤンキース・ジャッジは「好調な実績があるのになぜ変える必要があるのか」と語るなど、興味を示していない選手もいる。ド軍は一部選手が注文している模様だ。目まぐるしく変化するメジャー球界のトレンド。西海岸の強豪も、流行に後れをとるつもりはない。


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