ソフトバンクからトレードでDeNAに加入した三森大貴(まさき)内野手(26)が1日、阪神1回戦(京セラ)に「3番・右翼」で今季初先発し、3安打2盗塁の活躍で勝利に貢献した。二塁を本職としており、外野での先発は9年目で初。三浦大輔監督(51)の期待に応えた。チームは7−1で逆転勝ちし、巨人に並んで首位に立った。
潜在能力の高さは、チーム随一かもしれない。新加入の三森が、新たな風を吹かせた。「3番・右翼」で今季初先発し、3安打2盗塁で快勝に貢献。抜擢(ばってき)した三浦監督は「起爆剤になってくれればと。打って、走って、守って、よくやってくれた」と賛辞を惜しまなかった。
才木の攻略に一役買った。見せ場は同点の六回だ。1死から初球のスライダーに詰まらされながらも中前に運び、続く筒香の6球目に警戒をかいくぐり二盗。足の揺さぶりで右腕のリズムを崩すと、筒香は四球、宮崎は単打でつないで満塁に。佐野、山本の連続適時打に森敬の押し出し四球も絡み、打者9人の攻撃で一挙3点を奪った。
チームは状況や打球の判断力向上を掲げ、春季キャンプから鍛錬を積んできた。試合前時点で1盗塁だったが、この日2個伸ばしてリーグトップの3盗塁。記録しているのは、いずれも三森だ。左脚の肉離れで出遅れこそしたが、強打を誇る打線の中で機動力を際立たせる存在。「前に牧がいて、後ろに筒香さんがいる。考えすぎず、やってきたものを出していければいい。気負いはなかった」。自身の役割を理解し、3番起用に応えた。
牧、山本らと同じ1998年世代。牧が三森を認識したのは、長野・松本第一高2年時の2015年に見学した明治神宮大会だった。青森山田高の「4番・遊撃」を担った三森は、愛知・東邦高との準々決勝で一回に右翼フェンス直撃の先制二塁打を放った。まだ全国的に無名だった牧はスタンドで強烈な打球を目の当たりにし「バケモンやな」と驚いたという。
球界随一の選手層を誇るソフトバンクでもまれ、22年から2年連続で100試合以上に出たが、故障もあった昨季は25試合の出場にとどまった。ソフトバンク時代に13だった背番号は26に変わり「2倍頑張りたい」と決意を新たにする。本職は二塁。外野守備は不慣れだが、堅実なプレーで対応力を示す。三浦監督は「センスの良さをコーチから聞いている」と信頼を寄せて送り出した。
もっとも、ポテンシャルに頼らない準備力がプレーを支えている。キャンプでは早出で外野の守備練習に励み、実戦に入れば相手の捕球姿勢の乱れを察して次の塁を狙っていた。指揮官は「打線のバリエーションが増えた」と収穫を口にし、三森は「1年間しっかり試合に出られるように。ケアも含めて気を使いながら走攻守をやっていければ」と気を引き締めた。
明るいキャラクターが豊富なチームにあって、常に冷静沈着な振る舞いは異彩を放つ。クールな男が球場を引きあげる際に見せた明るい表情に、充実感が漂った。(鈴木智紘)
■三森 大貴(みもり・まさき) 1999(平成11)年2月21日生まれ、26歳。埼玉県出身。青森山田高から2017年ドラフト4位でソフトバンク入団。22年から2年連続で100試合以上に出場。昨季は右手人さし指を骨折し、25試合の出場にとどまった。昨年12月に浜口とのトレードでDeNA移籍。今季は3試合で打率・571、0本塁打、0打点、3盗塁。通算366試合で打率・254、15本塁打、93打点、59盗塁(1日現在)。186センチ、76キロ。右投げ左打ち。既婚。年俸4300万円。背番号26。


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