元バレーボール女子日本代表の狩野舞子(33)が14日、イースタン・リーグ、ヤクルト―西武戦(戸田)で人生初の始球式を務めた。

背番号7が刻まれたヤクルトのユニホームを身にまとい、グラウンドに登場。緊張した面持ちでマウンドに立つと、セットポジションから左足を上げて渾身(こんしん)の一投を披露。だが、結果はワンバウンド投球となり、悔しそうな表情を浮かべてマウンドを降りた。

「全然ダメでしたね。あの場に立つと、逆にいろいろなものが見えてきて、今自分がマウンドに立っていて、投げようとしていて、というのが鮮明に思い浮かんじゃって、緊張して体が力みました。それが球にも出たと思います」

始まりは、約5カ月前だった。スポーツメディア事業などを展開する「SPORTS BULL」が、月に2度ウェブで配信しているスポーツバラエティー番組「おぎやはぎのBULL´S SHOW」内で、「始球式女王への道」として狩野が始球式に挑戦する企画が4月にスタート。野球経験はないが、2018年の現役引退後ひそかに目標としていた始球式という大役に向けて、練習を積んできた。

これまで、元ヤクルト・宮本慎也氏(50)、元ロッテ・里崎智也氏(45)、元ソフトバンク・斉藤和巳氏(43)ら球史に名を残す名選手たちに教えを受けてきた狩野。始球式直前にも宮本氏に球を受けてもらって最終調整を行い、「実際に1球投げるだけでこんなにたくさんの動作をして、こんな緊張感の中でやっているということを知ることができた。しかも、元プロの方々に教えていただいて、本当にありがたかったです」と鍛錬の日々を振り返った。

目標は、〝神スイング〟でおなじみのタレント・稲村亜美(25)が計測した最速103キロを上回ること。この日は、自己最速を2キロ更新する89キロを計測したが、ワンバウンド投球に終わり「あれだけ教えていただいて練習しても、たった1球しか投げられないチャンスだとああなってしまうので、もっと練習を積みたい。緊張して肩も痛いし、『もういいや』と思っていたんですけど、すごく悔しかったので、もしまた呼んでいただけるなら、次は成功させたい。そういう思いが逆に湧いてきました」とリベンジを誓った。

この様子は10月17日の午後8時から「おぎやはぎのBULL´S SHOW」内で配信される。「始球式女王への道」はまだ始まったばかりだ。