陸上・世界選手権第7日(10日、ロンドン)男子200メートルで、日本人では2003年大会で銅メダルを獲得した末続慎吾以来、7大会ぶりに決勝に進出したサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=は向かい風0・1メートルの条件下、20秒63で7位だった。

 「気にしていたハム(ストリング)が最後の100(メートル)できてしまってあまり押せなかったのが非常に悔しい。あそこからもう一段上げればメダルに食い込めたんじゃないか。前半もいい具合に入れたので悔しい。今大会、思ったより自分のフルの力を発揮できなくて、それでもこういうところまでこられて、大きな自信になるし、今後につなげられるいいい経験ができた。(400メートル)リレーは様子を見て、出られれば日本チームに貢献できるように走らせていただければ」

 歴史に名を刻む力走を見せた。18歳157日のサニブラウンは、05年大会で8位だったウサイン・ボルト(ジャマイカ)の18歳355日を抜き、この種目史上最年少での決勝進出となった。

 厳しい戦いは承知の上だった。自己ベストの比較では19秒77のマクワラ(ボツワナ)を筆頭に他の7選手は全員が19秒台の記録を持つ。サニブラウンが今季出した20秒32は見劣りしていた。

 日本人初の決勝進出を果たし、銅メダルを獲得した末続慎吾は、大会前の日本選手権で20秒03の日本記録を樹立。サニブラウンの高い才能は誰もが認めても、14年前の再現を期待するのは酷な話だった。

 今年から海外に拠点を移し、走りを見直してきた。より鋭く飛び出すためスタートで前足に重心を置くように変え、接地も靴の前半分ですることを心がけているという。2015年の世界ユース選手権2冠。東京・城西高時代から世界最速を目指すと公言してきた。能力の高さを結果で示し続けている。

 ボルトの最年少記録を塗り替えて決勝に進んだだけでは満足しない。ゴールはもっと先にある。日本短距離界のエースは世界最高峰を見すえ、このまま突っ走る。