男子400メートルリレー予選で、日本は多田修平(21)=関学大、飯塚翔太(26)=ミズノ、桐生祥秀(21)=東洋大、ケンブリッジ飛鳥(24)=ナイキ=で臨み、38秒21の1組3着、全体の6番目で決勝に進出した。米国が37秒70で1組1着、英国が37秒76で同2着。今大会限りで現役を引退するウサイン・ボルト(30)が第4走者のジャマイカは37秒95の2組1着で突破した。1600メートルリレー予選2組で佐藤拳太郎(22)=富士通、金丸祐三(29)=大塚製薬、木村和史(24)=四電工、堀井浩介(23)=住友電工=の日本は3分7秒29の8着で決勝に進めなかった。

 メダル獲得へ、4人の侍が疾走した。男子400メートルリレー予選で日本は38秒21。米国、英国など強豪がひしめく中、1組3着で2大会ぶりに決勝に進出した。

 第1走者は飛び出しが鋭い初出場の多田。「スタートがあまり良くなかった」と不満を残したが、苦手のカーブを無難に加速し、続く3人のリオデジャネイロ五輪メンバーに上位でつないだ。

 第2走者の飯塚からバトンを受けた第3走者で今大会初登場の桐生は元気いっぱいの快走を見せた。アンカーのケンブリッジとの間でバトンの受け渡しにやや手間取ったものの、全体の6番で順当に突破した。

 10日(日本時間11日)の200メートル決勝で7位に入賞したサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=はレース後に右太もも裏の痛みを訴えて今回の出場を見送り、観客席でレースを見守った。それでも苅部コーチが「使える選手がたくさんいるのはうれしい悲鳴」という層の厚さで、自動的に予選通過する3着以内を確保した。4人の100メートルの今季最高タイムの合計は40秒28。銀メダルを獲得したリオ五輪時より0秒24速い。潜在能力なら“金メダル級”だ。

 ただ、第3走者の桐生が「練習よりみんなが走れていて、バトンがちょっと詰まったところがある」と振り返るように、4人が口をそろえて反省したのは、他国にはまねができないアンダーハンドパスの乱れ。互いの走りの特徴を把握しているが、ライバル国との競り合いの中でわずかな狂いが生じた。

 リオ五輪でボルトと激闘を演じた第4走者のケンブリッジは「メダルを狙っていきたい」。最近の五輪3大会で2個のメダルを手にした日本。今やお家芸ともいえる種目に、さらに磨きを掛けていく。

多田修平「スタートがあまり合わなくて、全体的にいまいちだった。バトンの部分でもちょっと駄目なところがあった。いいパフォーマンスができるよう調整したい」

飯塚翔太「バトンもまだ修正点がある。かなりタイムを縮められると思う。自分の仕事をもう一回確認していけば、メダル争いに絡んで、いい走りができる」