(セ・リーグ、DeNA2−1ヤクルト、13回戦、DeNA8勝5敗、17日、横浜)DeNAは17日、ヤクルト13回戦(横浜)に2−1で勝利。主砲・筒香嘉智外野手(25)が、六回に右中間席中段へ13号ソロを放つなど全2打点をたたき出した。投げては、今永昇太投手(23)が七回途中まで3安打無失点の好投で6勝目。アレックス・ラミレス監督(42)が七回の1イニングを4投手で無失点に切り抜ける執念の継投を見せ、後半戦開幕を白星で飾った。

 泰然自若の筒香が、珍しく強い言葉を口にした。

 「チーム全員で勝つんだという気持ちを感じた。死ぬ気で打ちました」

 三回の攻撃。先発の今永が中前打で出塁し作った好機が一死一、二塁に広がり、35歳の田中浩が遊ゴロも目の前で必死の走塁で併殺を防いだ。迎えた打席で筒香の一撃は投手強襲の当たり。ベテランに負けじと全力疾走。内野安打を勝ち取り先制点をたたき出した。

 六回にはひと振りで満員御礼のハマスタに歓喜を呼んだ。原樹理のフォークを狙いすまし右中間席中段へ13号ソロ。「いける球は常にいこうと思っていますから」。鮮やかなアーチは、そっけなく振り返った。

 特別な思いで迎えた後半戦の開幕だ。試合前の全体ミーティングでラミレス監督が選手たちに語りかけた。「きょうは本当に大事な試合になる。何としても勝とう! 目の色を変えて戦おう!!」。

 前半戦を3位で折り返し、虎の尻尾も目の前にある。この日は今永が快投し2−0で迎えた七回には、今永から加賀、田中健、パットンと4投手でピンチを脱した。「筒香が2打点で今永が好投。こういう条件がそろっていたら絶対に勝たないといけないと思った」と指揮官。就任2年目にして初めて見せた気迫の継投で勝利を呼んだ。

 節目の試合を快勝し、貯金を今季最多に並ぶ3に増やした。春先は低迷していた主砲・筒香は、14日の球宴第1戦(ナゴヤドーム)に続きアーチを描くなど打撃が上昇気配。昨季は7月の打率・429、16本塁打と大爆発した『夏男』がここにいる。お立ち台では堂々と叫んだ。「今年優勝するのはベイスターズだと僕も思っています!」。投打一体の会心勝利を合図に、快進撃のスタートを切る。 (佐藤春佳)

★九州豪雨募金

 試合前には選手会が中心となり九州豪雨による災害に対し、募金活動を行った。選手26人が各球場ゲート入り口に分かれ、ファンとハイタッチをかわしながら募金を呼びかけた。筒香は「力になれることはできる限りのことをやりたい。プレーを見て少しでも元気を与えられれば」と誓っていたが、その通り値千金の活躍。募金はこの日だけで45万2138円を集め、18、19日の試合前にも行われる予定だ。