フジサンケイジュニアゴルフ選手権(10日、千葉・ロイヤルスターGC、小学生の部=5582ヤード、パー72、ジュニアオープンの部=7013ヤード、パー72)史上初の連覇達成だ。18ホールで競う小学生の部は、昨年覇者の清水蔵之介(12)=東京・練馬区立八坂小6年=が6バーディー、ボギーなしで大会記録に並ぶ66で回り優勝。2011年に始まった同部で初めての連覇を果たした。5バーディー、2ボギーの69をマークした川畑優菜(12)=千葉・佐貫小6年=が2位。5582ヤードと大人のゴルファーも苦戦する舞台で好勝負を繰り広げた。

 小さな体でビッグスコアを叩きだした。清水が大会記録に並ぶ66をマークし史上初の連覇を達成。最終18番(パー4)は残り153ヤードから6UTでピン右7メートルへ。バーディーパットを沈めるとガッツポーズを決めた。

 「大会記録に並べたのがうれしい。優菜ちゃんに前半リードされていたので負けたくなかった」 前半を終えた時点で、インスタートで首位の川畑と3打差。「頑張らないと」。後半に入ると10番(パー4)から連続バーディーを含む5バーディー。ラインを読み過ぎて苦戦した前半からパットを修正し逆転した。

 昨年から身長は4センチ伸び1メートル54。5582ヤードのコースで大人顔負けの66をマークした。大会競技副委員長の小池泰輔氏は「球を上げる能力が高い。生まれ持った体のバネが他の子と比べて断トツで、ヘッドスピードが速い」と分析する。小学生の1Wの平均飛距離が約210ヤードの中、清水は約230ヤードと武器になっている。シャフトは44インチの長さを使う小学生がいる一方、41インチと体に合わせた長さに。伸びしろも十分だ。

 憧れの存在は世界ランキング3位の松山英樹(25)=LEXUS。前週の「ブリヂストン招待」の最終日を早朝5時に起きて観戦。大会記録の61を出したプレーに「はあ、すごいな」とため息をついた。

 2月からは父・雄之進さん(41)の薦めで松山が使用するパター練習器具「パッティングチューター」を導入。“松山の力”を借りて腕を磨いている。毎日約4キロのランニングとストレッチのルーティンを欠かさない。見据えるのは世界の舞台だ。「グランドスラムを達成したい。世界ランク1位が目標です」

 “スーパー小学生”が、憧れの松山に追いつく日は遠くなさそうだ。 (阿部慎)

 【主催】サンケイスポーツ

 【後援】日本ゴルフ協会、日本プロゴルフ協会、日本ゴルフツアー機構、日本ジュニアゴルファー育成協議会、関東ゴルフ連盟、千葉県アマチュアゴルフ協会、産経新聞、夕刊フジ、フジサンケイビジネスアイ、フジテレビジョン

 【特別協賛】リソー教育グループ(TOMAS)

 【協賛】ブリヂストンスポーツ、赤穂化成、丸富産業

 【協力】ロイヤルスターゴルフクラブ

★小学生の部

74で4位の小林イリス(東京・聖学院小5年)「バーディーパットが全体的に入らなかった。もう少し入って回れたらよかった」

79で8位に入った松本大雅(神奈川・鵠南小6年)「ラフが長くて打ちにくかったが、良かった。まだまだなので練習して頑張りたい」

★小学生のゴルファー事情

 松山英樹、石川遼に憧れて、小学生のゴルフ人口は確実に増えている。最近ではゴルフ一筋のタイプと、学業とゴルフの文武両道を目指すタイプとの二極化が顕著になっている。ジュニアスクールも増えて練習時間は平均で約2時間。他のスポーツと併用するケースもある。腰椎分離症を引き起こさないため、100球以上打たせないといった球数制限を設けているスクールもある。

パッティングチューター

 パッティング練習器具の1つ。パットを科学的に分析した第一人者、デーブ・ペルツが考案。約20センチ先に鉄球を2個置いて、その間を通すように打つ。手の左右の力感を整え、まっすぐなストロークに導く効果がある。米ツアー選手では50人以上が愛用。

ロイヤルスターゴルフクラブ

 1987年10月15日、君津ゴルフ倶楽部として開場。設計は三好徳行氏。2001年に現コース名に改称。丘陵コースの27ホールで、ベント芝の2グリーン。フェアウエーは広く、大半のホールが平坦(へいたん)。練習グリーンは4面、バンカーは2つありショートゲームを練習できる。全27室のクラブロッジも完備。

清水 蔵之介(しみず・くらのすけ)

 2005(平成17)年6月27日生まれ、12歳。東京都出身。3歳でゴルフを始める。12年から15年まで「スタジオアリス女子オープンジュニアカップ」を4連覇。13年「キャロウェイ世界ジュニア」優勝。得意クラブは1W。好きな科目は体育と算数。目標の選手は松山英樹、ロリー・マキロイ(英国)。家族は父・雄之進さん(41)、母・陽子さん(39)、姉・世那さん(14)。1メートル54、45キロ。